の感想。
今巻においては、前巻で出てきたヒロインズの心象が掘り下げられている。
ひまりはいつまでここにいるのか、「夢を叶える」とはどの時点でその判断を下すのか?
また、ひまりのバイト先での騒動。
奏音(かのん)は前巻よりもよくしゃべるようになり、「ぶっきらぼうで何を考えているかよくわからないキャラ」から大分変貌を遂げた。
ということで、大分親しみやすいキャラにもなったし、読んでいる側としても流れがわかりやすくなった。
また、主人公の幼馴染の友梨から、ついに告白を受けてしまう(あらすじに書いてあったからネタバレではないぞ)。
ひまりや奏音の想いは果たして恋情なのかどうか。この三人の三つ巴の争いが勃発してしまうのか。
前巻も思ったが、イラストが大変よかった。
なんというか、線が細くて淡色系の色使いで、(文章の)作風にマッチしているように感じた。
あと、大変どうでもいい話だが、前巻も思ったが、この作者さんは嗅覚がいいに違いない。
前巻では、ヒロイン二人が主人公と同居するに際し、消臭剤の必要性を説いた部分で少し驚いたのだが、
今巻では、「人がしばらく住んでいない部屋はイグサの匂いが強い」という表現があってまた驚いた。自分の感覚では「逆ではなかろうか?」とも思ったが、そういう部屋の匂いを嗅いだことがないのでなんともいえない。全くどうでもよい感想ではあるが、こういう文章があると、
「ああ、この作者はこういう感覚を持っているのだな」ということがわかって興味深い。
1LDK、そして2JK。II ~この気持ちは、しまっておけない~
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