『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで2 (GA文庫)

ラノベ

買ったのはしばらく前だったのに、読んでいなかったものをようやく読んだ。

恒例のアマゾンのあらすじを、まずはどうぞ。


生まれつきの白髪がコンプレックスで友達もおらず引きこもりだったゆいを連れ出し、少しずつ心を通わせてきた優真。
春から同じ高校に入学した二人。
ゆいに友達ができるか心配していたが、優真の手助けもあって順調にクラスメイトと仲良くなっていく。
それと同時に、お互い相手を異性としてどんどん意識するように。近づく優真とゆいの距離。
しかし“友達として”の関係との狭間で、二人の想いは揺れ動く……。
内気な白髪美少女と織りなす、甘くてもどかしい青春グラフィティ、第2弾。


1巻においては、優真君とゆいさんが二人共ネットゲーマーで長い時間をともにすごした友達同士で、「じゃあ会おう」となったこと、優真君はゆいさんをずっと「男」だと思っていたこと、ゆいさんが生まれつきの白髪が原因で引きこもりとなり、それをなんとかしたいと思っていること、などが語られる。

ゲーム内では二人共ずっと「男同士の親友」だと思っていたわけだから、実際に会ってみてもそこがそれほど変わるわけではないのだが、1巻当時はまだ中学生で、しかもお互いの家も近くてお互いに行き来できるほどの距離で、2巻では同じ高校に通うことがすでにわかっており、ある意味「運命的」なものを感じざるをえない。

そしていざ入学してみると、優真の親友である名護君、そしてその名護君の彼女である飛鳥さん、二人と出会ったことで大体4人で行動するようになり、「だったらゲームも一緒にやろう」となり、唯一ゲームユーザーでなかった飛鳥さんも引き込んで、4人で遊ぶようになる。

「中学のときの二の舞になるのでは」と思っていたゆいさんの心配は杞憂に終わったばかりか、「まるで夢のように楽しい日々」になってしまい、時折本当に「夢じゃないだろうか」と思ってしまう・・・。

優真のことはもちろん好きだが、男女の考える「好きなのか、友達なのか」という論争は根が深い。

優真は「親友から恋人へとランクアップが可能なのではないか」と期待したりもするが、それを聞く前にゆいさんから「友達でいてね?」と言われてしまう。

ただ、ゆいさんの「友達でいてね?」というのは男性が考えるそれとはまるで違っていた。ここでも齟齬が生じていたのだ。

簡単にいえば「今が幸せすぎて怖いからいっぱいいっぱい」である。

そこから落ち着いてゆいさんが自分の本心に気づくのか。優真君の立ち位置はどうなるのか。

そういった2巻であった。

ところで「生まれつきの白髪」については理由が語られなかったが、そういえば私も学生当時、生まれつき白髪の同級生がいたことを思い出した。この人の場合は母の胎内にいた当時母が飲んだ薬が原因らしい。そんなことがあるのかな、と思ったものの、実在していたからそれは確かである。また、作中のゆいさんと同じく真っ白、というわけではなく「ところどころ白髪っぽい」という感じの白髪で、言われなければわからないレベルであったような気もする。

ゆいさんが自分の本心に気づいてからは、毎日優真君にお弁当を作るようになってきたりと、そのへんは微笑ましかった。てっきり「引きこもり」という単語から「料理は全然ダメ」というイメージがあったが、そんなことは全然なく、むしろ料理上手の部類に入る子だった。

最近のラノベの定番である「彼女もち2人の4人グループ」が完成したので、ある程度地がためが済んだという感じだろうか。

ところで、「ネットゲーム」といえば「ネトゲの嫁」の最終巻が未だに出ていないことに気がついた。

調べてみると、またもやいろんな方の推測しか載っていないので、なぜ出ないのかはわからない。

ただ、直前の21巻が不評だったから作者がやる気をなくしたのでは、という推測を見てアマゾンのレビューを見にいったが、特に「不評」とも感じられなかった。はて、なぜ最終巻が出ないのだろう・・??

二十二巻はなぜ発売されないのでしょうか?YAHOO知恵袋

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