「イチャ錬」3巻。読んだ時期はちょっと前になるが、思い出して書いてみる。
錬金術の王立アカデミーにて講師をすることになった、イザヤとヨメ(ヨーメリア)。アカデミーは女子しかいない。というのは、この話の世界観では「錬金術は女性がやるもの」となっているから。
イザヤとヨメはそこで、異国からの留学生であるノエルと出会う。天才的な能力を持ちながら周囲から孤立し、ひたすら錬金術において優位にたとうとするノエル。
そのノエルは、ある日イザヤがヨメに「魔力供給」をしている場面を目撃してしまい、「イザヤをほしい」、と言い出し、ヨメに決闘を申し込む・・・。
・・・この話ってよく考えたら、イザヤ以外に男性が出てこない気が・・・。
また、ノエルが「周囲から孤立してる」のは本人の性格ゆえだろうと思っていたのだが、実際にはそうではないことが後半でわかる。
ヨメは基本的に嫉妬深く、独占欲が強く、そして酒に弱い。だが「母属性持ち」であり、結局どんな人間をも傘の中に入れてしまうようなところがある。
その辺、ちょっと矛盾を感じないでもないが、こういう人は実際にいそうな気がする。
杓子定規に割り切れないのが人間だ、ということであろうか。
そして、ノエル、およびその友人(であろうとする)コレット、の二人が「イザヤハーレム」に加わることになる・・(イザヤは全くその気はない)。
また、イザヤはスキあらば己の「ぷちあにさん(ぷち・あにまるさん)」(木工)をやりたがるのもいつもと同じ。
なぜいつも「小さい動物」なのかと思っていたら、本来はもっと大きい芸術作品みたいなものを作りたいらしいが、技術がまだそこまでではないので「ぷちあにさん」なのだそうだ(本編の中で一番どうでもいい話)。
と、まあ、そういったこともどうでもよく、イザヤとヨメの「イチャイチャ錬金術」が今回も人を救う! みたいな、ある種水戸黄門的な話で落ち着いてきただろうか。
その「イチャイチャ」こそがこの本を読むときの原動力であろう。
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