タイトル通りの話である。
Amazonのあらすじを見ると、こうなっている。
特待生の学費免除を維持するため勉強とアルバイトだけをして高校生活を過ごしてきた結城祐介はある日、猛烈に彼女が欲しくなってしまった。
そんな思いつきから寂しさがこみ上げた帰宅途中、ふと空を見上げると廃ビルの屋上から身投げしようとしている少女を見つける。
「なんでこんな事してんだよ!」「私は…生きてる意味……無いですから……」「待て。美少女が死ぬのはもったいない」「……?」「死ぬくらいならさ、俺の彼女になってくれ」「えぇっ?」
こうして奇妙な出会いからはじまった謎の少女・初白小鳥との新たな日常と恋物語がはじまる。
と、そういう経緯で小鳥さんとの同居生活が始まってしまう。
なにしろ主人公・祐介は「特待生SA」だそうで、「常時テストでは5位以内にいなければ降格」という特待生なので、本当に勉強とバイトしかしていない。その彼の生活も、小鳥さんとの同居で次第に色がついていく・・・。
これはもともとYouTubeチャンネル「漫画エンジェルネコオカ」の動画を小説にしたものとのことである。
探してみたところ、タイトルも微妙に違っているが、これだった。
なお、YouTubeにいってみると2話以降も見れる。
特設サイトはここ。
上記動画も↑ここにあるのだが・・。
何しろ「身投げ」である。どんな重い事情があるのか、当たり前であるが簡単にはそれは明かされない。
初白小鳥さんは非常に素直でいい人柄であるが、出会ったときは体に触れようとすると震えるという症状があった。
一体過去に何が?・・・主人公も気になったであろうが、なんというかこの主人公は爽やかな人柄で、
事情がなんであろうが特に気にしていないようだった。また、「弱みにつけこんで・・」というわけでもなかった。
小鳥さんの怯え、苦しみをなんとかしようと誠心誠意尽くす。
小鳥さんもナイスなヒロインだったが、主人公もナイス・ガイだという話だった。
「飛び降りようとした原因」は後半明らかになり、そこから一気にクライマックスへ。
この事件が話の山場でもある。きれいに終わったので一巻完結かもしれない。
・・・しかし、「勉強もできてバイトもがんばって特待生で性格もよくて」という人が主人公、という話は初めて読んだような気がする。
意外にそれが嫌味でもなんでもないのは作者の筆力ということなのだろうか。
よい後味を残す作品だった。
コメント