これを待っていた!
2巻まで出ていて「3巻が出るのか・・?」とやきもきしていた作品。
2巻のときの記事でもやきもきしている(笑)。
この話は、主人公・大和君とヒロイン・結朱さんの「偽装カップル」からスタートする話である(つい最近「偽装カップルもの」を読んだばかりだった・・・)。
結朱さんが自分の仲良しグループの三角関係化を防ぐために、大和君を偽装彼氏にしたわけである。それで起こった諸々の騒動が1~2巻。
そしてこの3巻では、「クリスマス」がある。時期的には少しリアルを先取りしたようなタイミングだが、「クリスマスの予定を立てて」と言われた大和君が散々考えて見つけたもの、それは、
「クリスマスフルフェメント」というイベントだった。
よし、これに誘おう、雰囲気もいいらしいし、と大和君はそれ「だけ」しか考えていなかったのだが、このイベントには別の意味があったのだった・・・。
その「別の意味」を知っていて、やたらに嬉しそうな結朱さん、意味を知らずに迷走し、意味を知ってからは「そういう意味じゃない!」と弁明の機会を探す大和君。
しかし、二人が思いもよらぬ形で、舞台は悲劇へと向か・・・・いそうな気配を漂わせるのだった・・・(向かわないのだけれども)。
こんな、「全てがバッド・エンド」のような話の気配になる後半から巻き返しはあるのか!?
大和君と結朱さんの関係はここで終わってしまうのか?
また、現在の二人の関係は「偽装カップル再開」であったが、それでよかったのか!?
二人の関係性に大きな変化が訪れる3巻!
ということで、クライマックス感がすごかったので、「完結か・・」と思ったが、違うらしい。作者の三上こた先生は「まだ書きたい」とおっしゃっている。
ということで、
4巻
を待とう!
この話でよいのは、「会話のやりとり」である。テンポ感がよく、読んでいて飽きない。楽しいのだ。テンポ感というのは、俳句の五七五ではないが、そういうテンポ感のよさを感じる。これもまた読んでいるというそのこと自体が、話の内容とは別に楽しく感じられる(もっとも、その分悲劇的展開になると悲しさもすごい・・・)。
会話のうまい、下手というのは文章を書く上で大事なことだと思うし、この作者はその腕(才能)があると思う。
この「クリスマスフルフェメント」の「フルフェメント」だが、調べても意味がわからなかった。「Full Fement」という単語がヒットするが「Fement」=「発酵」だそうなので、違うと思う。どういう単語なのだろう、これは・・。
また、「ナルシスト」「うざかわいい」などと言われる結朱さんだが、実際にこういう子がいたら、そりゃあモテるだろう、と思う。元気があって明るくてよく笑う。モテなかったら何かがおかしい。
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