隣の女のおかげでいつの間にか大学生活が楽しくなっていた (角川スニーカー文庫)~その後

ラノベ

随分以前に読んだ本で、前のサーバーではすでにレビューを書いたのだが、今回また採り上げたのには訳がある。

続きを読みたかったが打ち切りにあってしまったので、「カクヨム」にて続きを読み、読み終えたので、あらためて書いてみようということである。

カクヨムのこの本はここなんだよ(・∀・)

一応カクヨム上にあるものは全部読んだのだが、これはおそらく途中だと思う。話が妙なところで終わっている。また、最後の更新が2019年10月26日と古い。

このあたりで打ち切りが伝えられ、作者のモチベーションが下がってしまったのでは? とも思う。

カクヨムのレビューでは高評価が多く、「是非とも続編を!」の声も多数。うん、私も面白いと思うんだよね・・・。

今回初めて「校閲前の原稿」を読んだのだが、「なるほど、こんな感じなのか」と思った。

誤字脱字は多数で、「てにをは」の助詞もあちこちおかしい。

だが肝心なのは中身の面白さなので、それはちょっと脇においておく。少々読みにくいが、慣れてしまえばどうということはない。作者は勢いのままに書いてそれをできるだけ早くアップする、という主義なのかもしれない。

書籍化された1巻のほうで、大学生活において常に一人で過ごすことにしている主人公の隣に、なぜか座った女性・奈月。大学の講堂は基本、空席が多いのでそこに座らなくてもいいのに、毎日彼の隣に座りにくる。

たわいない雑談、休憩時間に一緒に食べるお菓子・・・などなどの経験を積み重ね、いつのまにか「孤独至上主義」であったはずの主人公もそうでなくなっていることに気がついていく・・・。

1巻では、他に実験・実習のペアである夏帆、高校時代までの同級生であり幼馴染でもある梨花という人物が描かれた。

このうち梨花については、どんなときに電話しても必ずワンコールで出る人、という記憶しかなく、「なぜワンコール?」と思ったものだが、彼と梨花のエピソードは1巻が終わった次あたりのエピソードとして語られ、主人公・健斗君がなぜ「孤独至上主義になったか」という経緯が描かれた。

なお、1巻から「彼らの学部は何学部だろう?」という疑問があったのだが、カクヨムで読んでいるうちになんとなく察しはついた。というのは「薬理」という単語が出てくるからで、「薬理学」を必修とする学部というのはそうそうない。

1巻では「薬学部かな?」と思っていたが、「薬学部」もしくは「医学部」だろうと思う。

基本的に他人とうまくやれないはずの主人公であるが、個人対個人の場合は別のようで、実験・実習ペアの夏帆との仲は進展していく一方。その一方で1巻で関係が深まった本来のヒロイン・奈月はちょっと面白くない。面白くないがその一方で「多分その人とは気が合うと思う」などという。

自分はちょっと気づかなかったが、レビューを読んでいると、「舞台が高校生までのものは苦手」という意見があった。「大学が舞台なので楽しめた」というものも。

確かに大学生活を追うような描写はちょっと珍しいかも。

実験・実習の何が大変なのか、どういった器具を使うのか、この実験ではどの精度が求められるのか、といった「理系大学生活密着レポート」のような感じになっている。

カクヨムでの連載が尻切れトンボで終わったのが去年末ということは、もうウェブ上でも続きを読めないのかもしれないが、おそらくは今後、夏帆と奈月、梨花という三人の関係性の話にいこうとしていたのではないかと思われる。

なお、完全な余談であるが、作者の「エパンテリアス」さんの名前の意味は、「アロサウルス科に属する大型肉食恐竜」だそうである。

全体の文章量からして、「これが2巻全体かな」と思って読んでいたら、唐突に終わってしまい、残念。エピローグまではいってほしかった・・。

また、「カクヨムビューワー」の使い勝手について。

今回初めて使用してみたが、なかなかによい。難を言えば、

  1. 文章が横書きである。
    (当たり前のことだが、ウェブ上の文章は縦書きに対応していない。慣れるのに時間がかかるかも?)
  2. フォントはサイズと種類が選べるのはよいのだが、「大」にしてもまだ小さいと感じる。

この2点以外はほぼ既存の電子書籍と同じ体裁なので、よいものを開発したものだと感じる。

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