を、読んだので感想を。
まず、グレバナスがリッチとして蘇生してしまった。
ここで「リッチ」とはなんぞやといえば、「魔法使いや僧侶が不老不滅のためにアンデッドとなったもの」(ピクシブ百科事典より)だそうである。
グレバナスの行方をフォルサリアで探したが結局わからずに地球に帰還。
六畳間メンバーの「魔法少女たち」(真希、ゆりか、ナナ)で町内のパトロールにでかけたところ、空から何かが降ってきて、それが「早苗です」と名乗る。
もとからいた「早苗さん」でも「早苗ちゃん」でもない、3人目の「早苗」である・・・。彼女の正体とは──?
・・・・という感じに「あらすじ」が終わっている以上、これ以上書くわけにはいかないのだった・・・。
あらすじの最後にはこうある。
「第3の早苗と灰色の騎士との因縁が、物語を大きく動かす38巻!」
さて、ここで「灰色の騎士」の話なのだが、35巻ラストで登場した、素性のわからない人物である。
(一巻ずつ遡ってようやくわかった・・・)
この「灰色の騎士」の正体が今巻でわかるのだが、私は未だにわからない。どうも伏線がかなり前の巻にあるらしい。
正確にいえば「誰なのか」はわかる。しかし、「なぜその人がそこにいるのか」、がわからない。
とりあえず「あらすじ」に抵触しないようにそろそろと書いてみると・・・、「第3の早苗」の出現によってラルグウィン勢力との戦いがまた始まるのだが、要するに今回は「バトル回」である。
ラルグウィン勢力が何をしたいのか、それを阻止するにはどうするか。
腹のさぐりあい。
魔法と科学と霊子力を駆使しての騙し合い。
こういう「宇宙戦」のシーンを見ていると、あの作品を思い出す。
「銀河英雄伝説」である。もちろん作風から何からまるっきり違うが、今巻では通常こちらの世界に存在しない「霊子力」や「魔法」が組み合わさるため、説明の地の文が多めな印象があったが、それは仕方がないことだろう。
ラルグウィン勢力としては、こちら側に「うっかり民間船を攻撃」などのミスをしてほしいわけだから、そうなると使える手は飛躍的に多くなる。
ミスも駄目、針の穴を通すように攻撃しなければならないほうが大変だ。
なのに、グレバナスが復活したことで、あちら側は幻影魔法が使い放題。どれが本物かをどうやって識別すればいいのか? という知恵比べのシーンはなかなか面白かった。
そして、ついにこの巻で、なんと
計40冊!
(間に7.5巻と8.5巻の「2000年前のフォルトーゼ編」があるため)
である。
おめでとうございます!
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