恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる2 (角川スニーカー文庫)

ラノベ

が、出たので読んだ・・・・ということで表紙は新キャラである。

泥酔した神城葉月(かみしろはづき)さんという女性を見るにみかねた主人公・斯波しば龍馬りょうま君が、彼女のためにタクシーを呼び、自宅に送り届けたことからストーリーが始まる。

ここでは単に「送り届けた」と書いたが、その「送り届け方」が、なんというか、

イケメンすぎたため、実は半分目を覚ましていた葉月さんが彼に興味を持った。

・・・のだが、龍馬君は名乗らずに消えたため、彼の素性は謎のまま・・となるところが、

彼女はかの「恋人代行業」の利用者であり、再び相まみえることとなったのであった・・・という話で、

3人目のヒロインである。クール・ビューティーのキャリア・ウーマンである。

後半は、メイン・ヒロインの柏木かしわぎ姫乃ひめのとのデートである(作中の季節は冬である)。

残念ながら、2番目に登場したヒロイン・神宮じんぐう愛羅あいらの出番はかなり少ない。

「恋人代行業」というものが実在するとわかったときは結構驚いたが、しかしこれって、その、アレだよなあ・・もにょもにょ・・と思っていたら、作者がはっきり書いていた。

そう、

ほぼホストである。

あるのだが、しかしこの「気配りの仕方」というのは大変参考になった。ほぼ心理学なみの気の遣い方だと思った。

なかなか目の付け所が面白い。

善意が悪意に捉えられるとか、相手が気を悪くしないように機先を制するだとか、そういった、

心理戦(?)(いや戦ってはいないが・・・)

のようなものがなかなかに心地よく、

「なるほど、こう言われると確かに嬉しいかもしれない」と納得させられることも多々あった。

もちろん私はホストにはなら(れ)ないが、「優しさ」というのは、ただ心で思うだけではなく、実際の行動に移してこそだなあ、とか思ったものである。

前巻が少し中途半端な感じだったので、2巻が出るとは思っていたが、出てみたら3人目のヒロインとは・・。

大体ヒロインズの数は、

3

であることが多い気がする。

ということは、この三人でこのあとの話を回していくのだろうか、と思った。

そしてまたもや(1巻もそうだから当たり前だが)「ふーみ」さんの絵である。

やっぱり次第に線が繊細になっているような・・・気がする。

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