なんといっても、
2巻が出てよかった。
特に理由はないが、「なんとなく打ち切られそうな気」がしたので、ああよかった外れて。
1巻において「偽装カップル」を演じていた幼馴染の二人は、その後も偽装カップルを続行しつつ、
「恋人ムーブ」と称しいろいろとやってみる(主に誘うのは十色さんのほう)。
とりあえずここでアマゾンから「あらすじ」を引用(どこまでがネタバレでないか確認すしつつ書くという意味合いがある)。
幼馴染であることを隠して偽装カップルを演じる正市と十色。夏休みに入り、泊まり込みで友人と一緒に海の家で働く二人は、とあることから本当に恋人か疑われてしまう事態に!!
ならばと恋人ムーブを強化することにした二人は、同じ部屋で寝泊まりしたり、水着や浴衣姿で二人きりになったり。幼馴染の安心感以上に恋人としてドキドキする夏を過ごすことになって――
((これって本当にただの恋人ムーブだよね……))
相性抜群な幼馴染で偽装カップルの、本物以上な純愛ラブコメ!!
今回は「海の家でアルバイト」がメインの話になる。
そこで、あらすじにもあるように「とある事」から、「実は本物のカップルじゃないでしょ!?」と疑われる羽目になる。
「ならば」ということで、やっぱり「恋人ムーブを増やそう!」となるのだが、それはこれまでやってきたことなわけで、「恋人っぽい行動」をより増やそう、ということなのだが、
やればやるほど、
「付き合って三ヶ月の感じがしない」
「熟年感が出てる・・・」と言われてしまうのだった。
で、彼らは「熟年感はどうすれば消えるんだろう!?」と頭を悩ますことになったのだった・・。
何しろ普段家ではしょっちゅうゲームばっかりしていて協力プレイもお手のものとあれば、最低限の言葉だけで意思疎通ができてしまうのである。
で「あらすじ」後半にあるように、
((これって本当にただの恋人ムーブだよね……))
というような行動をお互いがしていくうちに、それぞれの心にも変化が訪れる。
1巻から、「主人公の友人ポジションとしてはちょっと微妙」と思っていた猿賀谷君であるが、今巻ではかっこいいシーンがある。
話を戻すと
「初々しいカップルを演じようと思っていたら熟年カップルのようになってしまった」
ため、「いずれにしても嘘じゃん!」と思われることを回避しようとする巻。
「不自然さを回避しようとする巻」と言い換えればよいか。
ところで、作中で使われる「ムーブ」の意味がわからず、読み終えてから調べたのだが、
この場合の「ムーブ」はネットスラングで「動きや立ち回り」のことを指しており、ゲームの動き、戦略などを意味するようである(言葉の意味の備忘録 より)。
転じて、「恋人ムーブ」といえば、「恋人ではないのに恋人のように振る舞う」という意味になるらしい(tretoy HP より)。
うーむ・・・私もゲームはやるけれど、この「ムーブ」という単語は知らなかった。多分流行りの「荒野行動」だとか「Apex」だとかではお馴染みの用語なのだろうか。私がやるゲームは主にスマホ用なので、あまり協力ナントカはないのだよな・・・。
1巻でも思ったが表紙のイラストがよい。塩かずのこさんだった。
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