「ロシデレ」の4巻を読み終えた。
ところで、私は少々懸念していた。今もなお続くロシアのウクライナ侵攻の件で「ロシアネタ」がまずいことになってしまうのではないかと・・・。しかしどうやらラノベ業界ではそんなことはなかったようだ。
まずはアマゾンからあらすじを引用する。
終業式の後、晴れて名前で呼び合う間柄となった政近とアーリャさん。
気恥ずかしさから互いに煮え切らない態度で悶々とした時間を過ごす中、遂に待ちに待った統也主催による生徒会合宿がはじまった!
豪華絢爛な別荘宅とプライベートビーチ、夏祭りに花火と輝ける青春を謳歌する生徒会メンバー達。
リゾート地でのロマンチックなシチュエーションと非日常感に高揚したアーリャさんは挑発的な笑みを浮かべていて――。
「それで? 政近君は、どこにキスしてくれるのかしら?」
悶絶しそうになるほど刺激的な駆け引きを仕掛けてきて!?
ロシアンJKとの青春ラブコメ、ちょっぴり過激な夏休み編!
・・・ということで、メインは「生徒会合宿」なのだが、そこに至るまでの序盤エピソードが少しあって、ここが面白かった。
「晴れて名前を呼び合う仲」になり、「このまま夏休みに入ってしまうと会う名目がなくなるな」と思った政近君は、「とりあえず勉強会でもしよう」と持ちかけるのだが、それが延々と何日も続く・・・(ん?)。
「さすがに何かしないとまずいのではないか」と焦る政近君、次第に不機嫌になっていくアーリャさん。・・で、いろいろあるわけで。
そして「生徒会合宿」で、統也の別荘にいくわけだが、この中にはすでに「公認カップル」がいるわけで、つまり会長と副会長、統也と茅咲である。
(なお、余談だが、「更科ちさき」の検索ワードでこのサイトにたどりついた方が数名いるらしい。なぜだろう・・・?)
というわけで、「統也と茅咲」を二人にしてあげたい、と思う心理が働くことは、無理からぬことで、そしてまたハプニングが量産されてしまうのだった・・・。
冒頭では政近くんが過去の悪夢でうなされるというシーンがあるのだが、これによって、うっすらとしかわからなかった彼の幼少期の心の傷というものが大分はっきりしてきた。
そして、1巻からずっと話題に出てくるものの、謎である「ロシア語の彼女」・・・。
政近君の幼少期の輝く思い出に必ず存在している「彼女」は一体誰なのか?
私は「実はアーリャでした」もしくは「実はマーシャでした」というオチなんじゃないかなあ、と思っていたのだが、どうやら違うかもしれない。
今巻ラストで、初登場の人物が出てくるからである。いまだ正体も何もわからないが、この人物の登場で話が動くかもしれない。
表紙のイラストは、よくみるとなんだか妙で、アーリャさんなのはわかるのだが、「獰猛な笑み」というのか「何か企んでるような笑み」に見える。その理由も作中で描かれている。
なお、今巻では政近君とアーリャさんの関係も進展を迎える模様・・なのだが、それに「謎の人物」がどう絡んでくるのか、それが次巻以降の話の牽引力になるのだろうか。
「あとがき」にてイラストレーターさんへの謝辞があったのだが、そこに書かれている名前、
- さばみぞれ
- いとうのいぢ
の二名については、電子書籍で買ったからか、イラストが見当たらなかった・・・。「あら残念」、と思っていたら、公式サイトの方にあった。↓
↑公式サイトによると、参加イラストレーターは6名。
- さばみぞれ
- 我美蘭
- たかやKi
- 三嶋くろね
- 日向あずり
- いのうのいぢ
私がこれまで読んだ本のイラストに関連づけると、
- 日向あずり(「君って私のこと好きなんでしょ?」打ち切りにあって残念・・・)
- 三嶋くろね(私は読んでいないが「この素晴らしい世界に祝福を!」)
- いとうのいぢ(「涼宮ハルヒの憂鬱」)
- たかやKi、我美蘭(残念ながら私の持っている作品にはなかった)
- さばみぞれ(この方は多数のラノベ作品の表紙を手掛けているのだけれども、なぜか私は一冊も持っていなかった・・)
最後に、あまり意味はないがプロモーション的な意味で動画をおいておく。
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