先日「積ん読記録」に書いた本を消化中である。
今巻は「木材」である。
2巻で「竹」という素材を扱ったのだが、今巻では「梅」と「木材」。
ところが、木材は竹と違って入手が難しい。
大体商品になってしまうか、商品にならないものは使い道がないからである・・。
梅は、椋子さん(扇奈の祖父の友人の娘)が管理(?)する山の梅が生え過ぎたら困るから、という理由で、みんなで梅とりにいき、その後梅干し、梅ジュースなどを作る。
とりあえず例によってアマゾンのあらすじを引用する。
扇奈の友人となった奏だけでなく智也や椋子まで来るようになり、賑わいを見せる古民家は、皆の力で順調に修復が進んでいた。
しかしそれを喜ぶと同時に、劉生は戸惑いを覚え始めていた。
自分の扇奈への気持ちが友情か恋か分からなくなっていたのだ。
そんな時、劉生の気持ちも知らず、雨に降られて帰れなくなった扇奈が二人きりでのお泊りを提案してきて――!?
「ねぇねぇ、二人でここに泊まるっていうのはどうかな?」
ついにバカップルが一夜を過ごす!? DIYラブコメ第3弾!!
基本的な登場人物は、主人公の劉生君、幼馴染の扇奈さん、の二人なのだが、それ以外に、奏さん(劉生および扇奈の同級生であり、裁縫が趣味)、智也君(劉生の友人であるが、ホームセンターでバイトをしており、たまに素材を融通してくれたりする)、椋子さん(扇奈の祖父の友人の娘)と、3人加わり、
特に寺町奏さんはかれらがリフォーム中の古民家にあった「足踏み式ミシン」を毎日使いにくるので、基本この3人にたまに智也君が加わり4人、そしてたまに椋子さんが加わり5人になって、毎日何かしらしている日々になってきた。もはや部活動。そして、扇奈さんが料理・食材担当、劉生君が建築関係担当なのに対し、奏さんは衣類全般の作業を行っている。劉生も扇奈も「迷惑ではないのか」と案じるが、奏さん自身は「こういう機会がないと作らないものばかりなので楽しい」という。理想的な協力関係にある。もっとも、智也君だけは、「劉生と扇奈を眺めていたい」という動機で来ているらしいが・・。
(下記にキャラ紹介があったのでリンクを貼っておく)
椋子さん、智也君はわからないが、劉生君、扇奈さん、奏さんの3人は「親とうまくいっていない」という共通点もあり、共感する部分もある。
冒頭は「梅」の話題で始まり、その後に「木材」になるのだが、今回の劉生君のチャレンジは「鉋がけ」である。
劉生君はカンナを見たことがなかったらしい。確かにあまり最近は見ないかも・・・。生まれつき手先が器用な劉生君も、カンナは難しかったようである。
梅は、扇奈さんが特に喜んだし、ここに集うメンバーも「梅干し食べたい」「梅ジュース飲みたい」とモチベーションはあがる!・・・のは表向きの話。
「あらすじ」にあるように、扇奈さんと一緒にすごすことが多くなった劉生君が、ずっと「扇奈は俺の友人だ」と思ってきたのに「どうやらこれは恋というものらしい(のか?)」と気づく巻。
そんな二人が、古民家で一緒に一晩をすごす。
実はその前、内緒で劉生君は一人でこの家に泊まったことがあり、そのときの心情と二人のときの心情の違いを冷静に分析しているシーンがある。
そして、これまで知らなかった感情に翻弄された劉生君は・・・・・。ここからは本書をお読みください・・・。
今回木材を融通してくれた藤井さんという方も、扇奈さんの祖父の友人で、そのため劉生君は「扇奈さんの祖父の友人グループ」の中で知名度があがっているらしい。古い世代と新しい世代がこういうふうにつながるのはなかなか読んでいて楽しい。
前代未聞の「DIYラブコメ」であるが、表紙の扇奈さんは当初「かわいい」感じであったが、今回はかなり「色っぽい」になった・・。
4巻が出たらまた買うと思う。
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