中古(?)の水守さんと付き合ってみたら、やけに俺に構ってくる2 (講談社ラノベ文庫)

ラノベ

1巻を経て、「水守みもりさんと友達」というくらいの関係性まではなんとか周囲に認知させることに成功した、主人公・十神とかみ里久りく

さすがに「付き合ってます。恋人です」といくのは無理があったようだ。

特に、後輩の「双葉ふたば涼音すずね」さんには隠しておいたほうがよい、と十神君は判断する。

涼音さんは十神君の過去を知る人なので、ものすごく心配するだろうから・・。

1巻でははっきりとわからなかった十神君の「女性への苦手意識」は2巻で顕著になってきた。

水守みもり結衣ゆいさんからもその点は指摘され、「私よりも涼音さんと話してるときがリラックスしている気がする・・」と言われる。

「これではいかん」と思った十神君は風紀委員長の来栖くるす流花るかに相談するが、その流れで「女性への苦手意識を克服する練習」とかをすることになる。

本人はいたって大真面目だが、客観的に見ればおかしい場面である。「恥ずかしいセリフを何度もいう」とか。しかし確かに「場数を踏めば慣れる!」というのあるので、こういう練習もアリなんだろうと思う。

十神君、水守さん、来栖さん、涼音さんとこの4人で会うことが増える。

そして4人でプールにいったとき、事件は起きた。

十神君の過去を知る者、水守さんの過去を知る者がそこにいたのである。

1巻で伏線になっていた、「なぜ十神君は女性嫌いなのか」「水守さんの過去に何があったのか」が今明かされる。

といっても、一気に↑ここで、というわけではなく、2巻全体をかけてそうなるのだけれど・・。

「中古」の疑惑についてもその真意が明かされる。

そして涼音さんに「水守さんと付き合っている」ことがバレてしまい・・、な2巻。

いろいろ明かされて完結。

あらすじとしては↑上記のものがあるけれど、これは十神くんと結衣さんの心の距離が近づく話。

作者いわく、「ボーイ・ミーツ・ガール(BMG)」な話である。

なかなか、心優しい人が報われるということが少ない気がする昨今、よい話であった。

弥生先生、お疲れ様でした。

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