きれいなお姉さんに養われたくない男の子なんているの?3 (GA文庫)

ラノベ

結局3巻まで続けて読んでしまった。

今巻で完結である。

「夏」ということで、「きれいなお姉さん」の所属する事務所でも「新規の仕事を受けたい」となり、「写真集」を制作することになる。

そして、お姉さんと主人公・一ノ瀬瑛太君と、事務所の社長・知華さんと3人・・・プラス撮影スタッフで観光地へ・・。

しかし、ずっと女優一辺倒で他の仕事はからっきし、というお姉さんはこの写真集のモデルなんて仕事ができるのであろうか・・・という話から始まる。

これが前半のストーリーの大半を占める。

また、さらに「お姉さん」はなにか悩み事を抱えている様子。それは一体なんだろうか。その辺も描かれる。

そして後半はついにそのときがきた、という感じの、

身バレ

である。お姉さんと瑛太くんと知華さんは、この「一歩間違えれば全ての契約がゼロになる」という危機を乗り越えることができるだろうか!?

で、そういう困難がありつつ、二人の恋の行方は?(正直それどころではない気もするが)

と、大まかにこの2つのストーリーが3巻にはある。

結局、瑛太君の母親が何を考えどこにいるのか、についてはわからずじまいであったことから、予定外の打ち切りなのかもしれないが、「二人の今後」という意味では一応区切りがいいところで終わっているので、「完結巻」といってもそれほどおかしくはない。

ただ、瑛太君の母の事情、父の事情、さらに父がなぜ「戦場ジャーナリスト」になったか、などというのは本来は今後の伏線という形で大体の案があったのでは、という気もする。

この作品は、なぜだかわからないが妙に読みやすかった。

主人公の素直な性格というのもあるし、「お姉さん」があまり暴走しないのもよかったかもしれない。どちらかといえば、「年の差恋愛もの」というよりは「ハートフル・ストーリー」的な仕上がりになっていたから読みやすかったのかもしれない。

で、思い出したが、そういえば以前、こういう年の差恋愛ものを読んだ。

そちらのほうは2巻で終わり、さらに前のサーバーで書いたものでこちらのほうにはデータが残っていないが、

これである。

なお、今日はネットの調子がとても悪い。昨晩の震度5強の地震の影響かもしれない。

ということで、↑ここには本来画像が見えるはずなのだが、何も見えない。いずれ見えるだろう、ということで書き進める。

この本も、「多分もっと続く予定だったんだろうなあ」とは思ったものの、一応いろいろな伏線は回収していたので、完結としてもそれほどおかしくはない。

ただ、こういう「年の差恋愛もの」というよりは「お姉さんもの」(?)には、共通の特徴がある気がして・・・。これらの「お姉さん」が実際には年下の少年に対してどんな気持ちを抱いているのか、というのがイマイチ明確に語られていない気がする・・ということである。

文章としては書かれているのだが、どうもピンとこない。「とりあえず年下なら誰でもいい」ではなく「この子だから」というのはわかるが、ではどんなところに惚れたのだろう、というところが、書かれてはいるがピンとこない気がする。単純に私自身の経験不足でイメージできない、というだけかもしれない。

例えば「年の離れた弟のような」などと書かれているものは想像がつく。ただし、10才くらい離れた相手(しかも相手は学生)に恋愛感情をもつとはどういう状態だろう、というのがピンとこないのだった。

と、いろいろ書いてはみたものの、「買っておいて読んでない本」が多数あるにも関わらず、それらを一度脇においやって一気に3巻読んでしまうくらいには面白い作品だった。


※注

なお、本の内容が表示されない不具合が続いていたが、プラグインを一つインストールすることで解決できた。ただ、これまでは何もせずとも表示されていたので、こちらとしては意味がよくわかっていない・・・。

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