魔王を倒した俺に待っていたのは、世話好きなヨメとのイチャイチャ錬金生活だった。2 (HJ文庫)

ラノベ

1巻の感想で、ヒロインが一冊ごとに一人ずつ増える、と書いたが、今巻では「ロゼ」というキャラが登場する。

ロゼは、主人公イザヤ・フレイルが魔王を討伐する前、一緒に冒険をしていて、過去のイザヤを知る者なのだが、そのロゼが言うには、

「イザヤは魔王を倒したことで、記憶と感情を失った。あのとき私に言った言葉を覚えてる?」というのだ。

イザヤはまるで心当たりがないため、「本当に記憶と感情が欠落してしまい、ロゼが以前の恋人だったのかも」と思ってしまうが、今はヨーメリア(ヨメ)がいて、その生活を心地よいと思っているのも確か。

さて、ロゼとイザヤ、ヨメの関係はどうなるのか・・? という話。

ロゼは「ラッテ(この世界での牛乳)」がこよなく好き、という設定になっている。だからナイスバディーで描かれるのだろうか。

また、ロゼもまた錬金術師であり、なおかつ魔術師でもある。「イザヤの供にはふさわしい」といってのけるだけはある。通常の錬金術師は戦闘能力は持っていないが、ロゼは魔術師でもあるので闘える。

一巻でヨメに対して挑んできたマリーは、結局和解して友になった。

ロゼはどうなるのだろうか、という流れ。

なお、一巻からヨメの話し方の妙なクセはあったが、2巻あたりになると定着してきて「ヨメ節」と言われるようになる。

朝の挨拶はこうである。

「人類に普遍に訪れる朝がやってきました」と、なぜかスケールがでかい。

また、「イザヤさんはなんでそんなに隙だらけなんです! パパにされますよ!」とか、

「パパにされる」というパワー・ワードが全巻を通じて出没する。

またさらに「宇宙意志が告げています・・・」とヨメが言うときは、大抵個人的な話である。

・・・と、ヨメもなかなか魅力的かつ楽しいキャラになっていく(?)

読んでいて面白い。

イザヤはずっと孤独に過ごしていたため、「誰かにモテる」という経験がない。そのためヨメに言わせると「隙だらけ」であり、確かにいつも誰かにお持ち帰りされている気がする。

イザヤとの関係を進展させたいヨメはそのたびに般若の形相になって怒るのだが、この怒り方にもクセがある。

まず二人揃って正座。「ぴしっ、ぴしっ・・・」。これはヨメがイラついたときに自分のふとももを叩く音・・。

この話を読んでいくと、このシーンは一冊の間に数回出てくるような気がする。

イザヤの朴念仁ぶりは他のラノベ主人公と同レベルかそれ以上なので、主にヨメが心労を被ることになるのであった・・・。

なお、この巻は本来「夏でバカンス!」の回。ということで表紙イラストはそのシーンのもの。

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