2巻が出たので読んだ。
相変わらずmagakoさんのイラストがよい感じである。
なお、Amazonのあらすじは下記の通り。
陰キャな龍斗×スクールカースト最上位の月愛カップルによるギャップだらけのラブストーリー、続編! 季節は夏。果たして龍斗はこの夏、大人になれるのか? そして泣き崩れる月愛にいったい何が? お見逃し無く!
これでは何を書いてもネタバレになるのではないか・・・?
なお、作者は長岡マキ子さんという女性である。
これは個人的な見解であり、ジェンダー論にシビアな世論には合わないかもしれないが、「女性作家が書く男性視点の話」、というのはどれほど作者が「男性寄り」で書いていても、はっきりと「ああ、違うな」と思わされることがある。
例えばこの作品においては「ネイル」。男性作家がネイルについての詳細を書いたのを見たことがない。今作においては「ネイルとはどういうものか」、「この部分の名称は何か」、など、男性視点では全く気づきもしないようなことが語られていた。
また、この作品ではないが、単純に「読んでいてなんだか自分には合わない」と思ったものもあった。だから、久々に自分が読んでいて面白い女性作家の本、ということである。
とまあ、それはさておき。なにしろ「あらすじ」があんな感じなので、ネタバレにならないように書いていくと・・、とりあえず「夏!」で、「夏!」とくればその前にあるのが「期末テスト」である・・・。
主人公・加島龍斗君が白河月愛が勉強に苦戦しているのを見て、「一緒に勉強しよう」となる。
最初向かい合せでやっていたのが、「こっちのほうがみやすい」と隣に座るルナ、あわてるリュート。集中できないリュート・・まあそうよね・・。
ルナさんは「男をとっかえひっかえしている」という噂が先行していたが、ルナ視点で見れば大分違うことがわかってきた。
「しょっちゅう捨てられている」というのが正しいかもしれない。ルナさんの主義としては「とりあえず付き合ってみて、好きになっていけばいい」という考え方なので、肉体目当ての男性がくるわくるわ。で、それを断らずに受け入れてしまうのがルナさんという人である。
結果的に、いいように弄ばれ捨てられる・・。だから「勉強を見てあげようか?」という男性もこれまでおらず、ルナさん感激。
「ギャル」と「陰キャ」がいい感じに相互の「足りない部分」を補っているのが微笑ましい。
テストが終わったら海である。海デートである。そこは本作をお読みください。
なお、白河月愛の双子の妹、黒瀬海愛だが・・。ややこしいことに名字が違うのは、両親が離婚したからである。
このマリン、リュートが中学生のときに告白して振られた相手である。このマリンがこのあと少々暗躍(?)する。
双子であることを利用して(以下略)。
↑と、この暗躍で一気にルナとリュートの間にはじめての亀裂が! どう回復するんだリュート! という感じの後半。
不思議なことに、ルナにはないものがリュートにはあり、その逆もしかり。
今のところぴったりな二人・・・である。
意外に「ギャルと陰キャ」はありかもしれない。
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