恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる (角川スニーカー文庫)

ラノベ

表紙のイラストが「ふーみ」さんだったので買った(おい)。

というか、多分「ふーみ」さんがイラストを描くような作品を私は面白いと思う傾向があるのだと思う。

主人公は、高時給アルバイトを探している金欠大学生の斯波龍馬しばりょうま

彼が高時給アルバイトを探しているのは「生活のため」である。

生きるため、である。

その彼に友人が「恋人代行サービス」というものがあるので、やってみたらどうだ? と提案する。

最初は乗り気ではなかったが、あまりにもギャラがいいため、やることにする・・。

その一方、柏木姫乃かしわぎひめのは大学生であるが仕事を別に持っている。その彼女は大学でも有名な美人なので、周囲からいろいろと言われるのを避けるために「恋人には興味がない」ということにしていた。していたのだが、やはり同時期に「恋人代行サービス」なるものを知り、彼女は顧客として利用してみようと思う。

・・・ところで、全く関係がないが、読み始めてすぐのあたりで「こういうサービスって本当にあるのかな?」と思い、ちょっと調べてみたら、

あった。

「ラノベの設定」とか「妄想」とかではなく、あった。そうか、あるのかー・・・・。しかも結構あった。

何か、海外の話か何かだと思っていたら日本にもあったとは・・。

なお、あらすじにおいては、この「姫乃」についてしか語られていないのだが、

後半半分は別の意味での別の「恋人代行業」の話になる。前半のヒロインが姫乃だとしたら、後半のヒロインは「愛羅あいら」である。

そしてこの姫乃と愛羅には意外な接点があり・・・。というところで終わっているため、2巻以降で話が動き出すのではないだろうか。

ただ、姫乃も愛羅もともに、「それなりの必要性」を感じてそういうことをしているわけなので、主人公が火を見るのは必至。

「ただのお客」ではないのだ。二人共。もっとも、一巻では主人公はそのことに気が付けない設定なので、これ一冊で終わるというのはいくらなんでもありえない。

今巻は「話の下地、土台を整えました」的な話に終始する。

とりあえず「この後の波乱の予感」しかしないので、いい感じに収束していってほしいなあ、と思うのだが、さて、どうだろう?

ふーみさんのイラストは、決して「うまい」とは言えない気がするのだが、独特な雰囲気があり、それがよい、と思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました