俺の家に何故か学園の女神さまが入り浸っている件2 (角川スニーカー文庫) ~その後

ラノベ

打ち切りにあってしまった作品のその後を、「カクヨム」にて全部読んだので、レビューを書いてみる。

カクヨムのこの本の続きが読めるのはここなんだよ(・∀・)

現在、第4章第11話までがアップされているが、「連載中」と書いてあるため、まだまだ続くのだと思う。第4章第11話の時点ではあまりにも切りが悪い。

書籍化されたのは第2章ラストまでで、その後のエピソードは第3章からである。

ヒロイン・若宮凛の告白を受けて、返事を保留した主人公・常盤木ときわぎ翔和とわ君。

翔和君には悩みがあった。それは両親のこと。この両親については詳しく語られていないが、

「この両親を見て恋愛に消極的になった」というのはわかるうえに、「想いはいつか変わるものだから、持ちたくない」と思っているという描写はある。

廃墟のような家。バイトと学生生活の両立。一度も出番のない両親・・。

その謎が語られるかと思ったのだが、そうでもなかった。あるといえば・・。

2巻以後の話になるが、若宮凛が常盤木君と仲がいい、と聞いた若宮の父が「呼んでこい!」ということになる。

どうもこのときの会話も謎めいていて、どうやら若宮・父と常盤木君は「何度も会ったことがある」ようなのだ。おそらくは「両親」のことで。これ以上はわからなかった。

2巻において凛に告白されてしまった常盤木君は「いろいろちゃんとしないといけない」と思う。

要は「これまで他人に興味を持ってこなかった分」をなんとかしようと思う。

親友の加藤君はそれを喜ばしく思う。

「いろいろ・・ちゃんとしないと。がんばらないと」と思う常盤木君。

季節的には「体育祭」がある時期になった。例年であれば「我関せず」なのだが、親友・加藤君が「体育祭で勝つための方策はオレと常盤木に任せてくれ」というものだから、皆驚く。

加藤くんとしては、「これを機会に常盤木のよさを皆に知ってもらおう」というつもりなのかもしれない。

このあたりで「時系列的にはこの2年後くらいの話」という「閑話」が入ってそこでおしまい。

(カクヨム 「閑話 常盤木テメェ!!」)

さらに、作者が別の作品の連載を始めてしまった。

だが、どこかで「ウェブで完結させる」というのを見た気がするので、最後まで書いてほしいと思う。

ただ、個人的には別に常盤木君は「がんば」らなくてもいいのではないか、という気がする。

もともと「がんばらない状態」でヒロインに好かれているのだからして。

しかし、次第にクラスの同級生と打ち解けるようなシーンが出てくると、「こうなるならこれでもいいかも」という気はする。

なお、今読み返してみてわかったのだが、「ウェブ版と書籍版では2巻後半が異なる」とのことである。

(詳細はウェブ版第2章ラストを参照されたし)

また、これは本筋とは関係ない話だが、一つ驚いたことがあった。

誤字がほとんどなかった。

一箇所だけ見つけたが・・・。この著者は校閲の能力も高いようだ、と感心した。

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