というのを読んだので、その感想。
まずは「クーデレ」とはなんぞや、ということで辞書の登場。
「クールでデレるんでしょ?」くらいは想像がつくけれど、辞書的にはどうなのか。
普段はクールに振る舞う性格だが、口数が少なく感情を表に出さなかったり、感情表現が苦手だったりするため、その分好意を抱く特定の人に対して親しくなるとデレデレ甘えたり、可愛らしい面を見せる、内心の愛情が人一倍熱い人物のこと。
または意中以外の人には冷たかったり、お堅いイメージしか見せないという場合もある。
そのイメージギャップが萌え属性になると見られている。
(実用日本語表現辞典より)
↑ということである。
というわけで、「そういえばクーデレものというのは読んだことがなかったなあ」と思っていたところ、はっきり「クーデレ」とタイトルに書いてある本があったので買ってみた、ということである。
主人公の笹原直哉は幼いときに大病で寝たきりになってしまった母を看病するため、身振りやわずかな仕草などから、なにを言いたいか、今どんな状態にあるのか、というのがわかる能力を身につけた。
というと一種の特殊能力のように思えるかもしれないが、そういうわけでもなく、「表面に出ている現象」から状態を類推(推理)する、という、シャーロック・ホームズのやり方そのまんまである。
その能力を使い、ある日、白金小雪(通称「猛毒の白雪姫」。毒舌すぎるからついたあだな)をナンパから救う。
そして小雪は直哉に礼を言いにきたが、そこで「僕は誰とも付き合えない」という。理由は・・・。彼の能力である。四六時中なにを考えているかわかる人間がいるというのは普通に考えて怖がられることが多いのだそうで、直哉はずっと人から距離を置いてきた。それなのに、小雪は宣言する。
「あなたを落としてみせる!」
ということで、宣伝文に、
WEB小説発、ハッピーエンドが約束された、甘々ラブコメディ。
と書かれてあるように、「ハッピーエンドしかない」話。
ということで、この「コロナ禍」という殺伐として気分の中、安心して読めるいいお話であった。
起伏もなにもなくていい。ただ甘々しててほしい。そういう作品があったっていいじゃナイカ・・・(なぜ最後はカタカナに・・・)。
ただ、ほとんどどうでもいい話だが、
- 銀髪
- 「猛毒の白雪姫」(毒舌)
の2点で、「りゅうおうのおしごと!」の「空銀子」と少しかぶるような?? 気がしなくもない。いやかぶっても別によいのだけれど、あっちも毒舌だし、デレるときは際限がないし・・。
楽しい気分になったので、2巻が出たら読む。
おまけ
「空銀子」↓
やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく
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