みよこの表紙のイラストを! このあざとかわいさを!
ということで2巻。
1巻のラストにおいて、「偽装カップル」であることはバレてしまったわけだが、結朱さんの属するグループの平和を維持するため(?)に、「偽装カップル」も継続となる。
と書くと何のこっちゃなので、例によってアマゾンから「あらすじ」を引用してみる。
(なお、毎回「アマゾンから」と書いているが、宣伝文自体はどこでも同じである)
文化祭の準備を進める“偽物カップル”の結朱と大和。そこに高校に入ってから距離をおいていた大和の友人・日菜乃が加わったのだが――結朱はどこかご機嫌斜めで、何故かいつものナルシストっぷりがエスカレート!?
なんと、今回もわずかな説明のみだった・・・。
「オススメ」に出てきた時点で「2巻まで」しかなかったため、
これはアレか。2巻で打ち切りのパターンか!?
と警戒したのだが、そういうわけではなかった。この2巻で完結である。
しかも、
いい終わり方だった。
(3巻が出た! そちらの方もレビューを書いているので、そちらを参照されたし)
主人公・和泉大和君は、現在では「陰キャのぼっち」ではあるのだが、そうでない時期もあった。
実は、某運動部の中心人物だったことがあったのである。
それがなにゆえ「陰キャのぼっち」になったか・・、が語られると同時に、今巻は「過去に向き合う」話になった。
なぜならば、大和君が「陽キャ」であったころに仲が良かった女性・柊日菜乃(愛称・ヒナ)と対峙する話だからである。
舞台は文化祭である。文化祭で、「作業が遅れている運動部の助っ人をやるように」という役割を負ってしまった、大和君と結朱さん。
そして、「作業が遅れている」バスケット部にいくと・・・。そこで「ヒナ」と会う。
偽装カップルのはずなのに、
結朱さんの嫉妬がすごかった・・。
もっとも「偽装」といいつつ、さらっと一巻のラストで「好き」とは言っているが。
大和君が陽キャから陰キャへと変貌を遂げたのには明確な理由があるのだが、ヒナさんにはそれはわからない。
だから、ヒナさんとしては「当時の大和に戻ってもらいたい」と思う。
そういった「過去との対峙の話──」。
例えばなにかの出来事をきっかけとして価値観の大幅な転換があったとしよう。
その場合、当人もいろいろと大変な目にあうかもしれないが、それを知らない(変わる前の)人と会ってしまうと、どう思うだろうか?
というのが、なんだか容易に想像できてしまって、コミカル・タッチに描かれている話ながら、少々の痛みを覚えた。
そして文化祭当日、思わぬ事故が・・・。そこは本編をお読みくださいm(_ _)m
それによって、大和君は自らの意思にようやく気が付き、行動を起こす。
いや、いい話だった!
さすがに「オススメ」されるだけはあった。
また、大和君の人生観は参考になった。というか、少々自分と似たものを感じた。
もっとも、そういうことはおそらくメインで語ることではなく、今回もメイン・ヒロインである結朱さんのかわいさを堪能する話なのだと思う。
(念の為にもう一回、完結してないよ! 3巻が出たよ!)
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