アクセル・ワールド26 ―裂天の征服者― (電撃文庫)

ラノベ

一年に一度の楽しみ「アクセルワールドの新刊」。ようやく読み終えたので感想を書く。

恒例の「あらすじ」をまずはどうぞ。


《終焉神テスカトリポカ》の顕現。
 それは加速世界に混沌を、ハルユキ=シルバー・クロウに《ネガ・ネビュラス》脱退という激動をもたらした。
 黒雪姫のもとを離れ、白の王の軍門に降ったハルユキは、《オシラトリ・ユニヴァース》の本拠地・私立エテルナ女子学院を訪れる。そこではかつて激闘を繰り広げた強敵《七連矮星》の面々、そしてとある《試練》が待ち受けていた。
 一方、《レギオン》という繋がりを失った、ハルユキと黒雪姫の関係にも重大な転機が訪れる。
「黒雪姫先輩。僕は、あなたが――」
 新章《第七の神器編》、ここに開幕!


まずは、前巻で大天使メタトロンと共に「ネガ・ネビュラス」を脱退してしまったハルユキ君。

当然その後の動向が気になる。

実はその後、メタトロンはまた大幅に体調(?)を崩し、フーコの楓風庵で養生(?)をしており、序盤はハルユキくんの行動のみである。

今まで謎のヴェールに包まれていた「オシラトリ・ユニヴァース」の本拠地へ乗り込むのだ・・・。いやもう団員なのだから「乗り込む」というのはおかしいのか。

そこで、オシラトリの会議に参加させられ、作戦行動を共にする・・・。

そこで事件が!

そして、若宮先輩とも「オシラトリメンバー」として、会うことになったりしたり。

とかなんとかいろいろあってようやくメタトロンと再会を果たすが、よく考えたら「ハイエストレベル」にくることができればいつでも会えるのだったか。

さらに、今まで謎に包まれていた「四聖」も3体までは登場する。

リアルの考え方でいえば、凡人を3体の神が囲んでいるようなもので、なかなか面白い構図である。

もちろん「ネガ・ネビュラス脱退」がなんの波紋ももたらさないはずもなく、黒雪姫やニコ、チユリも心配している。

ただ今巻において、「白の王」の狙いが、

なんとなくわかった

気がする。ただ、これは外れていてほしいような気がする。

新章《第七の神器編》、ここに開幕!

と書いてあるのだが、自分としては長く引っ張ってきた話をここで一度終わらせるのかと思っていたので、またしてもコケそうになってしまった。

川原さんの書く作品では、1つだけでなく様々なトラブルが同時進行し、それを一気に片付けようとするが失敗する・・・という構図がよくあるような気がする。

また、黒雪姫とハルユキの関係も、ようやく26巻にして、

多少進展する(あるいはかなり進展する)

(としかいえない・・・・)

さて、前巻から暴れまわっている《終焉神テスカトリポカ》であるが、これが問題を大きくしている。テイム状態であったコイツを前巻で解放してしまったことで、無差別に暴れまわる怪物となってしまった。

そしてそれに対抗するために、中小レギオンが集まり連合を作る、というような政治的な進展も見せ始めるが、巻末ラストで、このテスカトリポカがやらかす。

まるで違う話に入ってしまったような、そんな錯覚を覚えたのは私だけだろうか。

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