六畳間の侵略者!?36 (HJ文庫)

ラノベ

が、出たので早速読む。

元「ダークネスレインボゥ」所属であった藍華真希が、「レインボゥハート」に転職(?)する話。

もともとずっと主人公・里見孝太郎と行動を共にしているため、少々「いまさら感」がなきにしもあらずなのだが、そういえばずっと所属不明のままだったため、虹野ゆりかと同じ所属になるというのは自然な成り行き。

しかし、それに伴って「入社試験(?)」のようなものも課せられてしまう。おそらくは形式的なもの、を意図してそのような任務を課せられたのであろうが、これが思わぬ大事件に発展し・・・という感じ。藍華真希ただ一人だけではなく「六畳間のメンバー総動員」の事態になってしまう。

今まで「フォルサリア」という国(星?)についてあまり言及がなかったような気がしたが、今回かなり明確な描写がなされていた。

魔法が発展した国というのは、たいてい電気、ガス、などのエネルギーを使用する機関は発達しにくいのだろうと思う。便利すぎるがゆえに、文明度としては少々低い段階にとどまるというか・・。

さて、今巻の表紙は「ナナ」さんだろうか(ゆりかの上司)。

前巻においては「魔法」という知識がなかったがゆえに敗れたラルグウィンであったが、いよいよあちらサイドにも「魔法」および「霊子力」の知識が集まりだして、少々面倒なことになりそうな予感。

「世界征服欲」についてはよくわからないが、これほどある意味で劣勢であるラルグウィンがまだまだフォルトーゼ征服を諦めていないのは、どうにも違和感がある。が、征服者というのはそういうものなのかもしれない。

さらに「虹野ゆりか」は「毒」「麻痺」などの魔法で戦うことが多かった上に、前巻あたりから「化学兵器」まで使いだしたため、「魔法少女らしくない・・」とお悩み中である。

しかし、手段がどうあれ結果的に人類の平和に貢献しているのだから、あまり気にしなくてもいいのじゃないだろうか・・。「毒使いの平和主義者」と書くとやはりピンとこないが。

さて、36巻にもなった「六畳間の侵略者!?」であるが、個人的に「一番好きな巻を挙げよ」と言われれば、間違いなくこれだろう、というのが2冊ある。それが7.5巻と8.5巻。

外伝のような扱いながら、「これがなかったら話そのものが成立しない」というくらい大事なエピソードがつまっている。

この2冊だけ映画化してくれないだろうか・・。

といっても、その前後に何があったかがわからないと意味がないため、そちらの説明をしていたら膨大な尺になりそうで、あまり現実的ではないのだろう。

なお、ドラマCD化はされている。

横に並べると一枚の絵になるという仕様。

(なお、理由は不明だが21巻のサムネイルが正しく表示されないので、ここはただの画像データになっている)

また、時系列的には21巻のほうがストーリー後半なのに、絵の左側というのがちょっと違和感があった。通常逆じゃないんだろうか・・。

あるいは、「21巻を買ってはじめて全体像がわかる」というふうにしたかったのかもしれない。

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