「if編」の「加奈子回」である。
これは、PSP版の同名ゲームの「加奈子ルート」のシナリオを加筆・修正したものなので、当時プレイした方にとっては既知の話となる。
正直、「加奈子」というキャラは自分にとって最も縁遠い人であったために、あまり関心がなかったのだが、こうやって「加奈子視点」で見るとそれなりな感慨が生まれるものである。誰しもが自分の人生では主人公・・・当たり前だがそういうことなのだろう。
さて、ゲームの方では一度「あやせルート」に入ったあとで「京介が加奈子に正体を明かす」とやらないと「加奈子ルート」に入れないそうで、その分岐点において「正体を明かさない」と選ぶと「あやせルート」のままである。
そういえば、加奈子の姉は沙織・バジーナに影響を与えた「あの人」であった。本編ではあまり触れられなかった話だが、こちらでは触れられているのだろうか・・と思ったのだが、全然触れられていなかった。どこかのSSに紛れ込んでいるのかもしれない。
「あやせルート」「黒猫ルート(書き下ろし)」とも「上下巻構成」であったが、こちらの「加奈子編」はこれ一巻で完結である。
一体京介君は、加奈子のどこに惚れたのだろう・・・とか、それは読めばわかるのだが、形になってみないと、なんとも想像しにくかった。逆にいえば、形になったことで納得がいった。
よい話だった!
さて「おれいも」関連の話がずっと続いており、
「ハッ! 『エロマンガ先生』はどうなったんだ!?」と思ったのだが、
打ち切りではなかった(おい)。
このあと13巻が出るそうである(「あとがき」にて発覚)。
最近「打ち切り関連」の記事を書いたばかりなので、「もしや!?」とか思ったのだが、杞憂であった。
ああよかった。
コメント