子守り男子の日向くんは帰宅が早い。【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

ラノベ

また新シリーズに手を出してしまった・・・。

Kindle Unlimitedで無料対象であったことに加え、イラストが「なたーしゃ」さんであったことで、最初から既視感があり、それで読み始めた。

ちなみになたーしゃさんがイラストを担当した本はこういうのとか↓

・・・を含め、結構読んだのである。

さて話をもとに戻そう。

例によってアマゾンのあらすじを。


部活はなし、勉強も授業中に全力集中、友達付き合いはどこか他人事――高校生・新垣日向の放課後は両親の手助けと最愛の妹・蕾の育児のためにある。……学年のヒロイン・芹沢悠里が彼の子守り事情を知るまでは。
兄妹仲の良さと学校とは違う活き活きとした日向に魅了された悠里。放課後は新垣家に行き、週末は3人でデート。さらに天然陽キャ女子・恵那唯やクール系美少女の後輩・上月日和も絡んできて、日向の放課後は一気に賑やかに!「私は日向君に楽しい学校生活を送ってほしい」「“師匠”って呼ぶね!」「好きです、先輩のこと」
WEB発、帰宅早い系男子のほのぼの学園ラブコメ、大幅加筆で書籍化!電子版にはさらに書き下ろしSS付きです!


主人公の日向君は、極力学校生活に関わらないようにし、友人も作らず、授業が終わると急いで帰る。なぜかといえば、蕾という妹のためである。

両親は健在だが共働きであるので、蕾の面倒を見る人がいない。そのため日向君がそれを行っているのだが、

ぱっと見た感じ「度が過ぎる」であった。

そしてもちろん、そうなる理由もあった。完全にはまだ明かされない。

とにかく、その理由があって、彼は「帰宅部」になった。

あるとき、そんな「妹命」の日向君の事情を、クラスのヒロインである芹沢悠里が知ってしまう。知って、蕾ちゃんのかわいさにメロメロになってしまう。

また、主人公・日向君が、学校ではまるで生気のない人だが、蕾ちゃんと関わっているときだけは生き生きしていることに気がついてしまう。

そして、「蕾ちゃんのため」という名目で、二人の距離も近づいてしまう。

さらにそこに、悠里の友人である恵那唯さん、日向君の親友である雅君も関わってきて、一気に日向くんの日常はモノクロームからカラーに変化していく・・・という話。

これを読んでいて、落語の「子別れ」というのを思い出した。

別れた夫婦が、結局我が子可愛さに再び一緒になるという話なのだが、そんな感じに見えてしまった。

この場合は別れるも何もないが、蕾ちゃんを介して日向君と悠里さんが近づいていく、そういう話・・・だと思うのだが。

何しろ「帰宅早い系」と書いてあるが、私に言わせれば「子育て系」である。今はまだちょっとしっくりこない。だが面白い(ついでに書くと現在すでに2巻を読んでいる最中である)。

ただ、WEB発ということは、結構人気があるのでは、と思ってしまう。WEBは流行り廃りが早い気がするので・・。

中盤くらいで、日向君が現状のようなライフスタイルになった原因である、後輩の少女、日和とも再会を果たす。

・・・・ところが、「日和さんと何があったのか」については明かされないままだった。これも2巻とか3巻とかで明かされることになるのだろう。

ジャンルについていえば「ラブコメ」なのかどうかもわからない。だが面白い。

個人的には、恵那唯さんという、一見何も考えてなさそうな陽キャが、実は物事を一段階上から俯瞰して見ているのではないか、という気がする。時折鋭い洞察、行動をすることがあるので。

現在2巻を読んでいるので、読み終えたらまた感想を書く。

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