1LDK、そして2JK。III ~夏が始まる。二人はきっと、少し大人になる。~ (富士見ファンタジア文庫)

ラノベ

前にも「ラブコメを読みたい」と書いたが、「そういえば最近は新刊ばかり買って古いのを読み返していなかった」と思い、

「わたしの知らない、先輩の100コのこと1~2 (MF文庫J)」

「やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく (GA文庫)」

の3冊を読み返していたのだが、ちょうど読み終わるタイミングで、待っていた新刊が配信されてきたので、早速読んだ。

毎回思うがイラストが大変よい。線が細い少女漫画のようなイメージなのだが、最近こういう画風をあまり見かけなくなった気がする(気のせいだろうか)。

今巻は「夏休み巻」ということで、奏音(かのん)、ひまりと同居している駒村(主人公)の日常が描かれる。

幼なじみ・友梨から告白を受け、返事を保留。さらに奏音からも「卒業してもご飯作りにくるよ?」と言われたのに「料理を教えてくれ」と突っ返すような返事をする駒村。また、ひまりはひまりで駒村に告白、という典型的な3角・・・、いや、これは4角関係だった・・。典型的じゃなかった・・。

といったことに今巻、変化があるかな~? と思ったのだが、そちらも大体保留。

夏休みの思い出づくりだとか、そんな感じで過ぎる。というのは、ひまりが「いつここを出る」という期限を区切ったことで、

「だったら思い出くらいないと」という方向に舵を切ったためである。今巻ラストのほうで、ひまりの本名が明かされる。

駒村は自分のことをえらく年食ったようなことを言っているが、イラストを見る感じでは普通にイケメンであった。

「1LDK、そして2JK。」特設サイトはここなんだよ(・∀・) 試し読みもできるよ

そしてもう一つ、主人公、駒村の「夢への向き合い方」に少しずつ変化が訪れる。

以前柔道をやっていたのだが、何らかの理由ででやめてしまったらしい。そして、次第次第に、「またやってみようか・・・?」という気分になってきているようだ。

それは、同居人ひまりが「イラストレーターになる!」という夢を追っていることからの影響が大きいのだろう。

もっとも、社会人になった駒村が今から日本一を目指す! とかではなくて(違う作品になってしまう・・)以前とは別の関わり方もあるのではないか? と考え始めた、ということだ。

「りゅうおうのおしごと!」を読んでいても、現役を引退した棋士が、将棋会館職員として残ったりする例もある。


好きなものを嫌いになる、というような「イチかゼロか」で考える必要はなく、「別の関わり方があってもよい」、という提案のようにも思えた。自分もちょっと考えた。

「以前やめてしまったものを、なんらかの形で再開・・いやどうするか・・」というようなことを。


1LDK、そして2JK。III ~夏が始まる。二人はきっと、少し大人になる。~

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