痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった (GA文庫)

ラノベ

えー、実はこれの4巻が予約注文可能な時期になったため、買っておいて読んでなかった3巻を読み終えたところ、間があいてしまったため登場人物のエピソードに一部わからない部分があり、それで最初から読み直してみているところである。

それに、「3巻を読み終えたから感想を書こう」と思ったのだが、そもそも1〜2巻の感想をまるで書いていなかったため、ついでに読み返し、書き連ねていこうということである。

なんで書かなかったか、といえば、タイトルがちょっとアレだったので、公に書くものとしてはちょっと・・と思ったのだが、「痴漢」がずっと出づっぱりというわけではないし(それはもはや別の話だ)、単に出会いのきっかけにしかすぎないわけだし、まあいいか、ということで書くことにした。

もともと幼馴染であった主人公・高森りょう君と伏見ふしみ姫奈ひなさん。

小学生までは仲がよかったが、(主人公視点では)中学のころから伏見は自分と距離を置くようになった(ように見えた)。

伏見はその後、学業優秀、運動もできる美少女として「PP(パーフェクト・プリンセス)」とか「姫」とか呼ばれるようになった。四六時中周囲には取り巻きがおり、いわゆる「八方美人」の笑顔が染み付いているかのようだった。

そのため、高森君は席が近くなってもほとんど会話もせず、絶縁状態に近い感じであったのだが、タイトルにあるようにある日痴漢から助けた相手が、その伏見姫奈さんであった。

伏見さんはその一件以来、やたらと距離を詰めてくるようになり、昔のような(よそいきの顔ではない)表情も見せるようになる。

とはいえ、中学からずっと「ぼっち生活」であった高森君にとっては、伏見さんが何を考えているのかなどわかりようもなく、いわゆる「ラノベ鈍感主人公」を地でいく感じになってしまっていた。

そんな高森君であるが、唯一一緒にすごす女子というのがいた。「鳥越とりごえ静香しずか」さんである。

鳥越さんと高森君は、昼休みを物理教室で一緒に過ごす。

とはいえ何か会話するでもなく、近寄るでもなく、離れ離れに食事をするだけだ。しかし、彼はその「気を遣わなくていい存在」というのが少なからず好ましかった。

鳥越さんは口数も少なく、読書好きで、活発なタイプではない。雰囲気も名前のように「静か」な感じ。

鳥越さんにしてみれば、いきなり「伏見姫奈」さんという、「学園に君臨する存在(?)」が、ほぼ唯一会話する相手にアプローチをしてきたことになるわけで、心穏やかではない。

ところで、3巻を読んでいて謎に思ったのは、

高森君と伏見さんの「小学生のときにした約束」

とは結局なんだったのか? ということである。

それが、一転して1巻から読み直してみたら少しわかった(全部ではないが)。

どこからどこまでが事実なのか、それがわからない。

なにしろ高森君はそのことを「忘れて」おり、伏見さんはそれを「思い出して」という。

それがメイン・ストリームの話となっていく。

・・・のだが、1巻においては、とにかく、

なんで幼馴染は勝てないの!?

というような発言が目立った。「伏見姫奈は幼馴染だが勝つ!」ということなのだろう。

そういうアピールがすごい。

冒頭にも書いたが、4巻が近々発売される。

このご時世、4巻まで続くというのはすごいことなのではないだろうか。

よく「おすすめ」に、「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」というタイトルが出てくるのだが、それを思い出した。

ともあれ、

高森君の家にある小学生のときのノート。一部破れている。

(誰が破いたか、なんのためか、何が書かれていたか)

この点が大きな謎となって物語に絡んでくる。

また、イラストは「フライ」さんである。

「佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I’ll have Sherbet!」のイラストも手掛けた方であった↓

最後に。

私は鳥越さんが好きかなあ・・・(ぼそ)。


なお、

シリーズ累計10万部突破

だそうである。


※さらに補足。

4巻が発売間近だというのに、すでに5巻の刊行が決定。10月発売予定とのことである。

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