痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった2 (GA文庫)

ラノベ

ということで2巻の感想。

3巻を読んでいたときに「篠原って誰だっけ?」となっていたので、ようやくわかった(思い出した)。

1巻ラストに少し出てきた「篠原しのはら美南みなみ」とは何者か。

主人公・高森りょう君が中学生時代、彼女と付き合っていたことがある・・・ということで、もろもろの憶測を呼んでしまう。

その篠原さんも何を考えているのか、ヒロインの伏見ふしみ姫奈ひな鳥越とりごえ静香しずか、そして主人公の妹の高森茉奈まならの環に積極的に関わろうとしてくるようになる。

「3日だけ付き合っていた」というその関係は一体どのようなものだったのか。

もちろん現在進行系で主人公を狙う伏見さんは面白くない上に、

今巻では鳥越さんも臨戦態勢ではある。

諒君に一度振られたあとであるが、「まだ負けたわけじゃない」という雰囲気。

2巻においてはこの篠原さんと主人公の関係性についての話がメイン・・とも言い難く、分量的にも2巻はイベントが盛りだくさんで、「どれがメイン」とちょっと言い難い。

また、「伏見さんが休日に何をしてるのか知ってる?」と言われた諒君は「そういえばまるで知らない」ということに気がつく。

諒君、鳥越さん、篠原さんの3人で、探偵よろしく「伏見さんは普段何をしているのか」を探ってみたりする。

その結果わかったものとは・・・。

また、諒君は、

鈍感ラノベ主人公である

と1巻で書いたが、2巻でもそれは続いており、作者もあとがきでそう書いていた。

諒君は、

好きというのがわからない

と真面目に悩み、「好き」を知ろうとする。また今後の自分の進路についても全く何も考えていなかったことから、そちらに関しても考えていくようになる。

ただ、「好きがわからない」からといって、元(自分への)告白相手の篠原さんに根掘り葉掘り聞くのはちょっと・・・。しかし高校生のときに「好き」がわかっていたかといえば、自分も回想してみて、「あまりわかってなかったかもしれない」と思った。大体こういうものは高校生くらいだと女性のほうが早熟傾向にあるのではなかったか。

周囲のヒロインズもその「鈍感」にはある程度引いているものの、それでも「好き」をやめないのである。

季節はちょうど今とシンクロしており(GW以前、以後あたり)、イベントとしては、ピクニック、勉強会(中間テスト)、BBQ、伏見さんの出演する演劇、早朝勉強会(鳥越さんの出し抜き)、学祭の出し物決め、など多々ある。

そしてラスト、諒君がまたしても誰かを痴漢から助けてしまう。

その「誰か」とは──。

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