3巻においては、今まで全く出番がなかった「姫嶋藍」さんが登場する。
この藍さんであるが、出番がなかったのも道理で、主人公・高森諒君とその幼馴染の伏見姫奈さん、その両名の幼馴染であり、ご近所さんなのだが、通う高校が違うのである。
その藍さんが、彼らの通う高校に転校してくる。
昔は諒君、伏見さん、藍さん、高森茉奈(諒君の妹)さんの4人でよく遊んでいたらしい。
ところが、この藍さんと伏見さんが、仲が悪い!(昔からそうだったらしい)
「仲が悪い」というのとは違うかもしれないが、何かにつけて張り合う。
3巻はこの「姫嶋藍」さんを中心に話が進んでいくため、2巻で出てきた「篠原美南」さんは少し出番が減る感じになるのだが、しかし諒君の中では「篠原にはなんでもいえる」というくらいの親近感があるらしい。
なぜこの時期に藍さんが転校してきたのか、それまではどうだったのか・・・。それは本作をお読みください。
なお、「姫嶋藍」さんの愛称は「ヒメジ」、篠原さんが諒君を呼ぶときは「タカリョー」となる。
ヒメジさんは何を考え転校してきたのか。
今回のイベントとして大きなものは、修学旅行と学祭の準備(簡単な合宿)、である。
修学旅行に行くための班決めにおいて、初めて諒くんが男子生徒を誘った。
諒君は「友達が初めてできるかも!?」とウッキウキ。
いやそこでウキウキするんかい!
と突っ込みを入れそうになった・・・。
彼は己のハーレム状況にまるで気がついていないようである。もったいなや・・。
そして、ヒメジさんも同じ班になる。
ほとんどの話が修学旅行関連で、後半に少し、「簡単な合宿」がある。
この合宿、名前は「合宿」で間違いないが、
「高森家にみんなで集まって学祭で撮る予定の自主制作映画の企画出し」というものである。
(楽しそう・・・・(^p^) ジュルリ)
そして、ヒメジさんから明かされる「幼少期の真実」。
諒君は小学生当時のことをほとんど忘れているのだが、
伏見さんやヒメジさんは当時のことに相当思い入れがあるようで、事あるごとにそれを言ってくる。しかし諒くんには覚えがない。
一体何が真実なのか。あのとき自分は何を誰と約束したのか。
その辺が謎となっていまだ残っているのである。
今まではその「謎」を知っている者が伏見さんしかいなかったが、別の視点を持ったヒメジさんが加わったことにより、次第にその真実に近づこうとしていく・・・。
なお、この作品のコミカライズが決定した。
『GA文庫『痴漢されそうになっているS級美少女を助けたら隣の席の幼馴染だった』特設サイト
↑ここでは「今秋連載開始!」となっているが、これは2020年の話であり、実際にはもう始まっている。
「マンガUP!」というマンガアプリで読めるらしい(基本無料(一部アプリ内課金有))。
コメント