「アクセル・ワールド」の最新刊。
最近は刊行ペースが1年に1冊になっているので、毎回「前巻どういう話だったっけ」ということになってしまう。
とりあえず、「白のレギオン編」が終わり、とあるのだが、なんだかすっきりしない終わり方で、作者の川原さんはこういう「引き」をよくやる。
だから続きが気になってしまい、結局読んでしまうので、それもまた「腕」ということなのだろうけれども・・・・。
太陽神インティを倒したと思ったら、その中から《終焉神テスカトリポカ》という化け物が登場する。
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「あらすじ」にはこれ以上の情報がないので、これ以上書くとネタバレになりそうな感じである。
ということで別のことを書く。
ハルユキ君達が活動している領域は「ブレイン・バースト」で、別名「BB2039」という。
別名は「トライアル#2」。これ以外に、すでに終了したゲーム(?)として「アクセル・アサルト(AA2038)」と「コスモス・コラプト(CC2040)」というものがある。
これら「加速世界」は、そもそも何のために作られたのか、というのは作品当初からの謎であったが、次第にその謎に近づいていく。
また、ホワイト・コスモスの言葉がいちいち「こちらの知らない何かがあるのでは?」という含みが多すぎ、ハルユキ君達が「悪」と思っていることは実は「正義」なのでは、という懸念はいまだ払拭できない。
黒雪姫とその姉、ホワイト・コスモスの確執についても、表面上はホワイト・コスモスが黒雪姫を騙したということになっているが、そうではないのかもしれない。
ホワイト・コスモスが何を行動原理として行動しているのか、というのがいまだに見えてこない。
それが大変不気味であり、実はホワイト・コスモスこそが「加速世界の救済者」である、という結末もあるのかもしれない。
(いや、書いてみただけでどうやってそうなるのかはわからないけど・・・)
ともかく、作中においてはハルユキ君視点で話が語られる以上、ハルユキ君視点以外のものはわかりようがないのだ。
リアルにおいては「生徒会長選挙」に出ることになっているハルユキ君で(すっかり忘れていたがそんな出来事もあった)、そちらも多少進展する。
また、今巻においては、作者・川原礫さんの人気作「ソードアート・オンライン」の世界観との共通性が少し示唆される。
しかし、この終わり方は・・・・、全然納得できないというか、次巻どうなるのだろう。といっても次が出るのは来年・・。遠い。
「白のレギオン編終わり」と書かれているものの、全然終わった感じがしない。「災禍の鎧mkII」に関することもずっと引っ張りっぱなしだし・・。
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