完結巻である。
さて、20巻までに積もり積もった疑問というか伏線というか謎、を列挙してみることにする。
- 宇宙服の人物は誰か
- エンテ・イスラの「天使」とは結局何者か
- ルシフェル(漆原)の正体は誰か
- セフィロトの樹の問題は決着するのか
- 「神討ちの戦い」の「神」って結局誰?
- 佐々木千穂と遊佐恵美と鎌月鈴乃と真奥貞夫の4角関係はどうなるのか
- アルシエルと鈴木梨香との関係はどうなるのか
- 真奥貞夫の就職問題はどうなるのか(木崎のところに就職するのか?)
- イェソドの子ら、アラス・ラムスやアシエル・アーラの爆食い問題はどうなるのか
などなど・・・まだまだいろいろありそうで、「これら全部が一巻で解決するかなあ?」と思ったものの、
今巻ですべて解決した。
一気にいろんな話題をやった感もあり、時折えらく昔のエピソードが出てきて「覚えてない!」というものがあったりして、記憶を掘り起こすのが少々大変だったり「結局思い出せないまま」読んでしまった部分もあったりしたのだが、きれいに終わった。
物語の舞台が自分の住んでいる街ということもあり、アニメ化された折には、家から数分の距離にある風景が出てきて「ぶっ」と吹き出したりした。
当然ストーリーが始まったのだが2011年ということもあり、それから9年もの月日が流れ、この街も当時とは大分変わってしまったが・・・。
また、遊佐恵美の子がアラス・ラムスで、アラス・ラムスが真奥貞夫を「ぱぱ」と呼ぶ以上、この二人が離れるという選択肢はありえず、かといってずっと真奥貞夫に思いを寄せる佐々木千穂が一方的に振られるというのも考えにくいので、どういうオチをつけるのかと思っていたら、
・・・まあ、なるほど、という感じであった。愛の形は人それぞれ。本人がいいのならそれはそれでいいかな、という感じ。
なお、私が読んだのが今の時期、というだけで、この本が出たのはかなり前。具体的には8月7日であり、作者和ヶ原聡司さんの次作の一巻はすでに出版されている。
これである↓
ストーリーは(以下あらすじより引用)、
太陽の光を浴びると灰になってしまう存在、吸血鬼。夜しか活動できない彼らだが、現代では割と問題なく生活していた。
そう、なぜなら“夜勤”で働くことができるから――。
虎木由良は現代に生きる吸血鬼。バイト先は池袋のコンビニ(夜勤限定)、住まいは日当たり激悪半地下物件(遮光カーテン必須)。人間に戻るため、清く正しい社会生活を営んでいる。
なのにある日、酔っ払いから金髪美少女を助けたら、なんと彼女は吸血鬼退治を生業とするシスター、アイリスだった! しかも天敵である彼女が一人暮らしの部屋に転がり込んできてしまい――!? 虎木の平穏な吸血鬼生活は、一体どうなる!?
『はたらく魔王さま!』の和ヶ原聡司が贈るドラキュラ日常ファンタジー!
ということである。
とにもかくにも、「はたらく魔王さま!」堂々の完結である。和ケ原先生、お疲れ様でした。
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