以前書いた記事において、気象病の要因は、
「気圧、湿度などの急変であり、アプリ「頭痛ーる」がそれを知らせる目安となる」
と書いた。
また、対処法としては、
- 乗り物酔いの薬
- 漢方薬の「五苓散」
- 頭痛薬
が有効だ、とも書いた。それはそれで間違いではないのだが、この4連休および、その前の一週間、私は体調が大体よくなかった。
「頭痛ーる」は何の警報も発しないし、気圧の急激な変化もない。しかし体調はよくない。
どうも、
- 季節の大きな変化(夏から秋、など)
- 台風の発生
も、気象病発生の原因になるようだ。特に「台風」は低気圧の発生が関与していることから、日本の中では気圧の急変がなくても、影響するようである。
また、最近気がついたのだが、突然のどが痛くなることがある。
日中なんともなかったのに、帰宅したらのどが痛みだした、とかそういう感じの痛み。
風邪か、のどの腫れか、とも思ってみたのだが、調べてみたところ、これも天気が関係しているかもしれない。というのは、気象病の症状の中に「喘息、気管支炎」というのがあるからだ。
私の場合は喘息とも気管支炎ともいえず、あまり大したことがない症状だったため、関連性にしばらく気が付かなかったが、これが要因になっているかもしれない。
さて、前述の、
- 乗り物酔いの薬
- 漢方薬の五苓散
- 頭痛薬
は「天気の急変」には確かによいが、「急変でない気象病」にはどう対処したらいいものだろうか。
と考え、いろいろ調べていたら、「五苓散」以外にも有効な薬があることがわかってきた。
Kuracie Kampoful Life 季節の変わり目にクラクラ・ズキズキの気象病におすすめ より
ここでは「五苓散」には全く触れていない。
苓桂朮甘湯は「頭痛・めまい」に重きをおいた漢方薬だが、五苓散の特徴である「水滞の解消」作用もある上に、神経過敏・精神不安などの鎮静にも効果がある(この作用は五苓散には見られない)。
「頭痛・めまい」に効く、というところは「乗り物酔いの薬」と同じなので、「乗り物酔いの薬+五苓散」と同じになるのではないか、とも思ったが、「神経過敏・精神不安に効く」というのはいいかもしれない。台風が発生すると気分が低迷することがよくあるが(なんとなくやる気がでなくなる)、それらにも効くとしたらどうだろう。
ということで、早速買ってみた。
ツムラのとクラシエのものが売っていたが、まずはお試しということで安いクラシエのものにしてみた。
昨日から飲み始め、飲み始めたときはいまひとつ効果がよくわからなかったが、二日目の今日、だいぶよくなった気がする。主に気分が。
また、「五苓散と苓桂朮甘湯」の2種類だけではなく、気象病に使われる漢方薬は実にたくさんのものがあることがわかった。下記も記事の引用であるが、
めまいの症状がある方には五苓散のほか、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅってんまとう)と苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を使います。頭痛のある方には葛根湯(かっこんとう)と呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、女性の方には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を使うこともあります。気象病の症状として不眠を訴える方も多いので、そうした方には抑肝散(よくかんさん)を、そのほか手足のしびれには五積散(ごしゃくさん)も効果的です
QLife漢方 気圧や気温の変化で体調不良…「気象病」に漢方は有効? より
と、様々である。
が、こういった気象病に詳しい病院が近所にない方もたくさんいることだろうし、あまり多くのものを知ろうとするのも大変だ。
頭痛に「葛根湯」がいい、というと「?」となるかもしれないが、通常「葛根湯」は確かに風邪薬ではあるが、「緊張性頭痛、肩こり」にも効果があるので間違いではない。実は幅広く色んな用途に使える薬である(ただし葛根湯は高齢者には処方できない。どうき、息切れなどをおこすことがあるようだ)。
ということで、「苓桂朮甘湯」が、「五苓散」が効果がないときによいのではないか、という内容である。私にはとりあえず「めまい」という症状はなかったのだが、他の部分が大体当てはまるので、試してみた。
「苓桂朮甘湯」は、文字を分解してみるとわかるが、
- 茯苓(ブクリョウ)
- 桂皮(ケイヒ)
- 白朮(ビャクジュツ)
- 甘草(カンゾウ)
の4つの生薬から作られる薬である。
この時期、「五苓散を飲んでもだるい~」という方は試してみてもよいかもしれない。
コメント