「冬バテ」について

医学

昨年の冬から妙に体が重い、だるい、やる気が出ない、という状態が続いていたが、例によって一過性のものかと思っていた。

のだが。

今年に入って頭痛が一週間以上続いたことがあり、病院にいくと、

首コリからくる頭痛

といわれる。

後頭神経というのが後頭部にあるのだが、それが首の筋肉のコリによって圧迫されて痛む症状だという。

原因は、

  1. ストレートネック(首の骨がまっすぐになっている。生まれつきのケース)
  2. 下を見る姿勢が多い(パソコン、スマホなどの長時間使用)

だそうである。レントゲンもとってみたが、完全なストレートネックというわけではないが、あまり通常の骨と比較して湾曲しているとも言い難かった。逆S字に湾曲している首の骨の場合、その曲がったところがクッションがわりになって頭部の重みを軽減できるのだが、ストレートネック気味になっていると、頭部の重みが首の骨の末端にダイレクトに届いてしまう。これが後頭神経を圧迫する原因となってしまうわけである。

このときは、

  • ロキソニン(頭痛薬)
  • 筋弛緩剤(首のコリをほぐす薬)
  • 胃腸薬(ロキソニンの副作用を軽減するため)

という感じのものが処方されて、2日程度で治ったのだが、今度は、

胃が痛い

のである・・・。それも、キリキリという痛みではなく、「じわっと全体が痛い」という感じ。これもまた病院にいったところ、

「寒い時期に冷たいものばかりをとっていた症状」と言われてしまった。確かになぜか、とても寒いわりに冷たい水を飲みたくなった気がするが・・。

ということで、こちらは、

  • 下痢止め
  • 整腸剤(ビオフェルミン)
  • 桂枝加芍薬湯けいしかしゃくやくとう

が出た。

このうち、「桂枝加芍薬湯」とは何かといえば、

「おなかが張って、腹痛や排便異常を起こしているときに用います。下痢もしくは便秘があってもかまいません。ふだんから胃腸が弱く、体力のあまりない人に向いています。」とのことである。(「おくすり110番」より引用)

確かにこのとき「膨満感」もあった。で、問題はここではなく、一連の状況を見た医師が、

「冬バテじゃないかな」

というので、気になった次第である。

そこで調べてみると、


冬バテとは、冬に起こる数々の体調不良のこと。頭痛や倦怠感、肩こり、意欲低下など、夏バテと似た症状を引き起こします。

体と心のどちらか、あるいは心身両方に異変を感じるのが冬バテの特徴。「毎年冬になると、なんとなく体調が悪い」という人は、まずはこの冬バテを疑ってみると良いかもしれません。

(「消化LIFE」より引用)


夏バテに似ている?

そこでさらに調べると、こうあった。


一番の原因は、寒暖差による自律神経の乱れです。夏よりも冬の方が昼夜の寒暖差が大きく、急激な気温変化で自律神経が乱れ、体調が崩れやすくなります。また日照時間が短くなることで、やる気や感情をコントロールするホルモン「セロトニン」が活性化されず、脳の活動が低下します。

(「ゆたか倶楽部」より引用)


さらにさらに、「冬バテ」の典型的症状を挙げると、こうなる。

  • 十分な睡眠時間をとっても、まだ疲れが残っている。
  • 寝つきが悪い。眠りが浅く、夜中に目が覚める。
  • 体が重く感じたり、すぐイライラしてしまう。
  • インフルエンザや風邪などの感染症にかかりやすい。
  • 頭痛・肩こり
  • 食欲がなくなる。
  • 病気の治りが悪い。
  • (「ゆたか倶楽部」より引用)

全部当てはまるじゃないか!

ということは、昨年末からの体調不良の正体はこれか! と思った。

体に出た症状については、個別に対処するしかないとして、「予防策」はないものだろうか?

一番の原因が「寒暖差による自律神経の乱れ」ときたなら、「気象病」の対処法と同じになるのではないだろうか?

ただし、前に書いたときには「冷え」の対処が書かれていなかったので、あらためて「冬バテ対策」を個人的にまとめてみると、

  • 乗り物酔い止めの薬
  • 漢方薬の「五苓散ごれいさん」あるいは「苓桂朮甘湯りょうけいじゅつかんとう」(体内の水分代謝をよくする)
  • 手首の「内関」のツボを刺激するもの(こと)。
  • 漢方薬の「当帰四逆加呉茱萸生姜湯とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう」(冷えからくる頭痛などの改善)

という四本立てでどうだろうか?(詳細は過去の記事「気象病」なども参照されたし)

といっても、知識のある自分でもなってしまうのだからいかんともし難いが、「こういうものだ」と思うだけでも随分違うはず!(かな?)

特に今年の冬は気圧のアップ・ダウンも激しいので、うっかりコロナにならないためにも、まずは「冬バテ」をなんとかしなければ、と思ったため、

自分だけ知ってるのはもったいない気がしたので、ここに書いておくことにする。

誰かの役に立てば幸いである。

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