数年に一度の大寒波ということで、非常に寒い。
ということで「冷え性対策」について考えてみる。
一般的には、冷え性を防ぐには、
- 運動して筋肉をつける。
- 体を温めるような食べ物、飲み物を飲む。
ということになるらしいが、もともと「筋肉が少ないから冷え性」なので、1番は除外。「今できる対策」を考えてみたい。
有名ところではこれがある。みんな知ってる「養命酒」。
養命酒の成分は、14種類の生薬なのだが、全てカタカナ表記で何がなんだかわからないため、後ろにカッコで漢字表記を加えると、こうなる。
- インヨウカク(淫羊藿 イカリソウという多年草)
- ウコン(鬱金 ターメリックのこと)
- ケイヒ(桂皮 シナモンのこと)
- コウカ(紅花 べにばな)
- ジオウ(地黄 アカヤジオウの根)
- シャクヤク(芍薬 ボタン科シャクヤクの根を乾燥したもの)
- チョウジ(丁字 クローブ)
- トチュウ(杜仲 「杜仲茶」で有名な杜仲 トチュウ科トチュウの樹皮を乾燥したもの)
- ニクジュヨウ(肉蓯蓉 ハマウツボ科ホンオニク属の多年草)
- ニンジン(人参 ここでは朝鮮人参のことを指す)
- ボウフウ(防風 セリ科のボウフウの根および根茎)
- ヤクモソウ(益母草 メハジキともいう)
- 烏樟(ウショウ 爪楊枝の原料になる「クロモジ」の幹や枝)
- 反鼻(ハンピ マムシの皮および内臓を取り除いて乾燥させたもの)
資料:養命酒ホームページ
・・・と、いろいろ体を温める作用があるはずなのだが、どういうわけか、私には効く感じがしない。
今まで何度も飲んできたが、「冷え性が改善した!」という実感がないのだ(「改善した!」という方も多数おられるし、人気商品であることは確か。ただし、味はすごく好き)。
ということで、次はこれ。
「松寿仙(しょうじゅせん)」という飲み物である。
これもまた人気の健康食品である。原料はクマザサ葉・赤松葉・朝鮮人参であり、体を温める作用があり、愛飲している方も多数いる、古くからある健康飲料である。
ところが、これもまた自分には効いている気がしない(長年飲む必要があるのかもしれない)。
で、「どうしようかな」と思っていたところ、冷え性がひどくて指がしびれだしたため、近所の店で相談したところ、
「これがいいかも?」と勧められたのが、これである。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
舌を噛みそうになる名前だが、
「当帰四逆湯」(とうきしぎゃくとう)というのが大本で、これに「呉茱萸湯」(ごしゅゆとう)と「生姜」(しょうきょう)を「加」えたもの、という意味である。
クラシエのホームページによると、
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」は、体を温め熱をつくるのを手助けして、手足など末梢を温めるとともに、体の内部にもはたらき、冷えによる諸症状を改善する効果があります。」
と、ある。単純に書くと「冷え性改善薬」である。
ツムラの説明ではこうなっている。
血行をよくして冷えた体を温め、冷えによる痛みをとる薬です。「四逆」の「四」とは四肢、「逆」とは「逆冷」のことで、体の末端から冷えが上がっていくことを意味します。
よく使われるのは冷え症の改善で、体力がなく、手や足の先の冷え、下肢の冷えがひどい人のしもやけ、下腹部痛や腰痛、下痢に適します。冷え症の女性の月経痛の改善に役立つこともあります。
冷えによる痛みを取る働きがあり、手足の冷えにともなって悪化するような下腹部痛、腰痛、頭痛などにも効果があります。
ということで、「よし買おう!」と思い飲んでみたところ、
指のしびれが一回飲んだだけで治った
のである。
体感的には、飲んでしばらくすると手足の先まで温かくなる感じがして実によい。ただ、結構強い薬であるため、人によっては分量を調節したほうがいいかもしれない。
最初は漢方薬局で勧められた粉薬を飲んでいたが、それがなくなってから市販のものを探したところ、街中のドラッグ・ストアではちょっと見つからなかったため、通販ではあるがアマゾンに注文した。それが先ほどの画像。
「冷え性改善薬」ではあるものの、通常の風邪薬のように、8時間程度経つと効果が薄くなってゆくので、一日三回、あるいは寒気を感じたとき(?)飲む感じになる。
こんなにダイレクトに効いたものは初めてだったので、紹介してみたいと思った。
また、漢方薬には「冷え性対策」の薬がこれ以外にも多数あるため、自分の体にあったものを選んでほしい。
参考資料:クラシエのホームページ、ツムラのホームページ
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