もう何年も前のことである・・・・。
風邪をひいたときに病院から出された薬が「PL顆粒」であった。
当時は特許権が切れておらず、ジェネリック(後発医薬品)が出ていない時代であった・・。
この「PL顆粒」は複合感冒薬であり風邪薬である。
そのとき、薬剤師さんがこういったのだ。
これは中身が漢方薬なんですよ!
へえ、そうなんですか!
それっきりこのことをずっと忘れていたのだが、あとになって思い出して、「PL顆粒」の成分を調べてみたところ、
- サリチルアミド
- アセトアミノフェン
- 無水カフェイン
- プロメタジンメチレンジサリチル酸塩
・・・・・?
どこが「漢方」なんだろう?
と思い、ネットで調べてみたところ、該当する記事があって、私と同様に「これは漢方薬なんですよ」と言われた方が、医師に説明してもらったところ、
それは「感冒薬」(かんぼうやく)と間違えたのではないか
というのである・・・。
「感冒」の意味を調べてみると、
「体を急激に寒気にあてた際などに起こる呼吸器系の疾患の総称。かぜ。風邪(ふうじゃ)。かぜひき」
要は「感冒」=「風邪」ということなので、「感冒薬」は「風邪薬」のことなのだが、
「総合感冒薬」といったり「複合感冒薬」といったりするのは聞いたことがあるが、ただ「感冒薬」というのはまず聞かない気がする。
通常はやはり「風邪薬」というと思うのだ。
(調べたところ、専門用語としては「感冒薬」というらしい。しかし、「エスタック」のように「風邪薬/総合感冒薬」としてある名称のほうが見慣れている気がする エスタックのホームページ)
しかも、前述の薬剤師さんの言い回しを聞くと、「間違えて聞き違えた」という感じでもなさそうで、
多分その薬剤師さんは、本気で「漢方薬が入っている薬」だと思っていたのではないか・・と思う次第である。
なお、「PL配合顆粒」は塩野義製薬から1962年に発売された歴史の長い風邪薬であり、現在は複数の会社から後発医薬品(ジェネリック)が発売されている。
参考資料:Wikipedia「パイロン(風邪薬)」くすりのしおり「PL配合顆粒」
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