世界一シリーズ2 リードシクティス

生物学
ヒトとの大きさ比較
Author:Creator:Dmitry Bogdanov CC表示3.0

残念ながら絶滅してしまったが、かつて中生代ジュラ紀後期(約1億6,500万 – 1億5,200万年前)に「リードシクティス・プロブレマティカス」という巨大な魚が存在していた。「史上最大の魚類」という説もある。

1889年にイギリスのピーターバラ(イギリス東部の都市)で初めて発見された。見つかったのはすべて断片的なもので、全体像はわからなかった。

1984年に同地区で「アステノコルムス」という硬骨魚の化石が見つかったのだが、


このアステノコルムスは尾びれの7倍の体長をもっており、リードシクティスの尾びれと体長がそれと同じ比率であるならば、尾びれから推定される体長はおよそ21メートルとなる。また頭骨の幅からの推定では約28メートルと、シロナガスクジラに匹敵する大きさに見積もられている。この他、舌顎軟骨から推測される最小の推定値でも14メートルで、史上最大の硬骨魚とされている。2013年までに、5つの個体の化石を調査した結果、その中で最大のものでも16.7メートル前後と推定され、幾分か小さくなった。

(Wikipedia「リードシクティス・プロブレマティカス」より引用)


「アステノコルムス」が「尾びれの7倍の体長」だから、という理由で、「リードシクティス」の体長を同じ換算式で計算したことが伺えるが、同じ箇所からアステノコルムスが発見されなかったら、別の換算式になったのかもしれない。

↑上記の2013年までの調査、というのはイギリス・エディンバラで2013年に開催された「第61回古脊椎動物学・比較形態学シンポジウム」において発表された結果で、イギリス、ブリストル大学の古生物学者ジェフ・リストン(Jeff Liston)氏の研究結果である。

これまでのリードシクティスの体長予測はどのように行われていたかについては、これを。


リードシクティスは1889年、イギリスの古生物学者アーサー・スミス・ウッドワード氏により初めて世に紹介された。以来、鰓耙(さいは)という器官の大きさを根拠に、巨大魚と分類されている。口に含んだ水と食物のプランクトンを分離するための濾過器官だが、リードシクティスの鰓耙の化石は約7.6センチ長もあった。カツオの鰓耙の約3倍に相当し、その大きさから翼竜(よくりゅう)のあごなど他の古生物の骨と勘違いされるケースも。

ナチュラル・ジオ・グラフィック 史上最大の魚、体長は過大評価だった より引用)


↑これを見ると、「鰓耙さいは」という器官の大きさによる比較であったことがわかる。

記事文中には、


もっとも新たなサイズが導き出されたとはいえ、リードシクティスが史上最大の魚類であることに変わりはない。 記録を更新する個体が発見される可能性も、今後大いに期待できる。


という記述が見えるが、これはおかしい。最大で16.7mだとしたら、ジンベエザメのほうが大きいからだ(ジンベイザメの最大体長は20m)。

ということで、(´・ω・`)ショボーンとなってしまうのであるが、「可能性はある」ということで、これより大きな化石が見つかってほしいものだと思ってしまうのである。

なお、近年この「リードシクティス」の知名度が増してきたようで、ARK: Survival Evolvedというゲームソフト内でもリードシクティスが見られるようになり、動画投稿も行われている。

#135【ARK:Isl S2】新たな海の恐怖!リードシクティス生態調査!【PC版公式PVE:ARK Survival Evolved】

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