異世界モノである。
異世界で貧乏な使用人であった主人公アレンのもとに、次から次へと少女たちが現れ、
前世、前々世、前々々世、前々々々世の元カノ
だという。
もとよりそんな話は信じられるわけがないアレンであったが、彼女らが目の前に争い始めたのを見て、
なんか覚醒
して全てをめちゃくちゃにしそうになったところを、通りすがりの(?)女神が時間を少し巻き戻して一応解決する。
ただ、女神が言うには、確かにアレンの中に、「4人の英雄」の魂がいるのは確かで、それがうっかり覚醒するといろいろマズイらしい。
ということで、
どれか一体の記憶を取り戻したら魂は安定するかも
というようなことを言われ、「そういうわけだから『恋愛ごっこ(ラブコメ)』をしなさい」と言われてしまう・・・。
そして、相手の女性たちも一筋縄ではない。
錬金術師、姫騎士、精霊娘、機械娘
である。
ともあれ、何かを思い出さないことには話にならない、というわけで、全員で同じ家に住み、毎日相手をとっかえひっかえしてデートするという
うらやまけしからん生活
を送ることになるアレン君なのであった。
これ、多分だが続くと思う。一応今巻だけでも話は成立するようにはなっているが、
最終的には、
全員分の記憶を取り戻す
ところまでいくのではないだろうか。
なお、イラストは大変独特な筆致なので、好き嫌いが分かれるかもしれない。
ただ「異世界モノ」というジャンルを考えた場合、これでいいのかも・・とも思う。
どう表現したらいいかわからないが、
とりあえず面白かった!
アレンくんの住む世界もさることながら、彼女らの半生もまたドラマティックなものであるため、世界が重層的に織りなしている・・・のが面白いのかもしれない。
アレン君自身が「異世界の人」なので、
「異世界における異世界モノ」みたいな二重構造になっているのが面白いというか、そんなことを思った。
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