翼のような胸ビレを持つサメ

生物学

の化石が発見された。

写真はフランス国立科学研究センターのローマン・ブロ氏が率いる研究の対象となった「Aquilolamna milarcae」の想像画
(c)AFP PHOTO /UNIVERSIDAD DE ALCALA/OSCAR SANISIDRO
JIJI.COMの記事より引用

見た目にはサメっぽくないがサメである。

「イーグル・シャーク」というサメで、約9300万年前に生息し、プランクトンを食べていた。

また、有名なオニイトマキエイの「マンタ」が出現するよりはるか以前に生息したことがわかっている。

マンタもまたプランクトンを食べるので、食性は同じ。

この化石は、2012年、メキシコ北東部の化石の宝庫バジェシージョで発見された。全長約1.65メートル、ひれの先端から先端までの長さは1.9メートルと小柄な部類だろうか(JIJI.COMの記事より引用)。

この長い翼で、颯爽と海の中を泳ぎまくっていたのかと思いきや、

全然そうじゃなかった。

「非常にゆっくり泳ぎ、餌を追い求めることはできなかったのではないか(だからプランクトンを食べたのではないか)」

ということらしい。

イメージが・・・(´・ω・`)

なお、エイの祖先がこの「イーグル・シャーク」である可能性も出てきた。

GIGAZINE 9300万年前の「翼が生えたサメ」の化石が発見される

他の記事においては、「イーグル・シャークの位置はマンタにとって代わられた」という表現であったが、このGIGAZINEの記事では「祖先かもしれない」となっている。

なお、余談であるが、こういった「サメ」とか「タコ」とかの記事を書いていたら、スマホ・ニュースに毎日のように「新種発見!」といった記事がくるようになってしまった・・・。面白いものはここでも紹介していこうと思う。


参考資料

JIJI.COM 翼のような胸びれ持つ「イーグルシャーク」 太古の新種ザメ発見

GIGAZINE 9300万年前の「翼が生えたサメ」の化石が発見される


※続報があったので補足を。

朝日新聞 「翼」持つ古代のサメ 白亜紀の地層から化石発見(3月31日)

↑こちらの記事によれば、「Aquilolamna milarcae」の意味、読み方は、「ラテン語で「ワシ」を意味する「アクィラ」などをもとに「アクイロラムナ・ミラルカエ」という学名をつけた」となっている(上記より引用)。

読み方はこれまで記事には書かれていなかったが、ようやくその辺がはっきりした。

また、「現在のウバザメやジンベエザメと生態が似ていた(と考えられている)」となっている。

「エイの先祖」というイメージからは少し遠のいたが、「小型のジンベエザメみたいなもの」と考えれば、そう見えなくもない(?)

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