きみって私のこと好きなんでしょ? とりあえずお試しで付き合ってみる? (GA文庫)

ラノベ

を、読んだ。

かなり以前から「あなたへのオススメ」として表示されてはいたのだが・・、なんというか後回しにしてしまっており・・、というか、

↑この表紙があざとい誘惑をしている

・・・ような気がしたので後回しにしていたのだが、気がついてみたらkindle unlimitedの無料対象になったので読んでみた。

・・・が、

なんでこれ無料なの?

というくらい面白かった(おい)。

また、作中においては、主人公もヒロインもともに、「大の読書好き」であり、紙の本への思い入れなどを語るシーンもあるところから、なんとなく「少し前の作品かな?」と思ってしまっていたが、そんなことはなかった。2020年4月14日刊行だった。

主人公・黒矢君は、文芸同好会に所属している。もとは文芸部だったらしいが、部員がすくなくなり部活動ですらなくなったために、「文芸同好会」になった。そこにただ一人だけ在籍(?)していた白森しらもりかすみ(当時2年生)のところに入会してきたのが当時1年生であった黒矢君。

といって同好会活動は「リバーシをやること」である。「リバーシとはなんだ」と調べてみたら「オセロ」のことだった。「リバーシ」という名称でも有名らしいのだが、自分は知らなかった。

で、毎日毎日リバーシを「二人だけ」でやるうちに一年が経過し、黒矢君は2年生になり、白森さんは3年生になった。

「今年も誰も入会者いなかったねぇ〜」という話の流れからなぜか「君って私のこと好きなんでしょ?」となる。

さらに「お試しで付き合ってみない?」という提案がされる。←ココが冒頭部分。

GA文庫の宣伝ページがあったのでリンクを貼ってみる。

きみって私のこと好きなんでしょ?コミカライズ企画始動!

↑ここにも書かれているが、「美人先輩と陰キャのお付き合い」ということである。

主人公・黒矢君もだが、ヒロインの白森さんも相当な読書好きであり、その「読書にかける思い」がかなり語られる。

1番共感を覚えたのは、「『読書をする』というと暇だと思われる」「『読書が趣味』というと『趣味がない』と思われる」と、いうところだろうか。

確かに、そういう面はあるよなあ、と思った。実際、「読書が趣味」の自分ですら趣味認定していないのでは、という気がしなくもない。

また、黒矢君は少々「面倒くさい」性格をしているため、モノローグが多いが、その中にはこういうものもあった。

「恋愛というゲームは強制インストールで強制プレイ」

人間であれば誰でも恋に落ちざるをえず、落ちてしまえばそのままいくしかない、というような意味。

1年前の出会い、そして白森さん視点の黒矢君、黒矢君の過去、などが語られつつ、二人の関係性を読者が次第に掴むことができるようになっている。

・・・というようなことはさておき、とりあえず

先輩がかわいい。

と一言で済んでしまう話でもある。

また、「デーティング」という単語を初めて見た。これは海外、特に欧米での恋愛文化で、ようは「お試し付き合い期間」である。「告白」というのがないらしい。「告白」があるのが日本やアジア圏のものらしい・・・ということを知った。日本にも「デーティング」あればいいのに(?)

よい話だった、ということで現在2巻を読んでいる。


なお、先程も書いたがコミカライズ企画進行中である。

きみって私のこと好きなんでしょ?コミカライズ企画始動!


さらに補足。

白森先輩は「美少女四天王」の一人であり、二つ名が「人妻」だそうである。落ち着きがあって大人びているからだろうか、そういう通り名がついてしまったらしい。

つまりこれは・・・、「人妻と付き合うお試し期間」の話でもある・・・・(と書くと一気に背徳的に)。まあ高校生なんだけど。

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