マリー・アントワネットといえば、有名な一言がある。
つまり、
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!」というアレなのだが。
実はあれは違うことを言っていたという。
「パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃない!!」
であったという。
「ブリオッシュ」とは何かというと、バターを練りこんだパン生地のことだ。
「ブリオッシュ」はパン屋で販売されているし、
当時の法律では「食糧難のときにはパンとブリオッシュを同じ値段で売るべし」というのがあったそうだ。
そこまで知って「なるほど!」とか思ったのだが、
驚天動地の事実がそのあとにあった。
マリー・アントワネットはそんなことはいっていない・・・というのだ。これは事実として判明している。
実際には、1760年出版のある本に「トスカーナ大公国の公爵夫人」の言葉、として紹介されているようだ。
マリーを妬んだ貴族たちの作り話ではないか、ということらしい。
実際にはマリーは飢饉の際に子供の宮廷費を削って寄付したり、他の貴族達から寄付金を集めるなど、国民を大事に思うとても心優しい人物であったとされている。
それでは、「パンがなかったらお菓子を食べればいいじゃない!」はどうなったのか。
ただの作り話が延々と流布されてきたということのようだ。
やれやれ、マリーさんも誤解されてかわいそうである。
資料:「グ・ラ・メ!」原作:西村ミツル 漫画:大崎充 (新潮社)、Wikipedia「マリー・アントワネット」「ブリオッシュ」
おまけ↓ 「グ・ラ・メ!」全13巻である。
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