が、出たのでその感想。
と、いきなり2巻のことを書くのも唐突なので、1巻のおさらいから。
Amazonでの紹介文はこうある。
「この小説はイチャ甘ラブコメ――彼氏彼女の交際が始まった直後の二人の初々しい日々の記録だ。
彼氏は渡世戒理。17歳、高校一年生(二留)。
二年間の眠りから目覚めたばかりのワケありの少年。
彼女の名は桑折那乃。16歳、高校一年生。
オシャレと面白いことが好きなちょいウザ美少女。
そんな二人の毎日は……大体こんな感じ。
「せーんぱい♪ 今日のあたし、トクベツ可愛くないっすか~? ほらほら、褒めてくれても――」
「そうだな、確かに可愛いな」
「~~っ」
「桑折?」
「……そーゆうとこっすよ、先輩!!」
これは少しズレた先輩の無自覚デレに後輩彼女が赤面しまくるだけのお話。
ヒロインレースも破局の危機もない、尊死必至なラブコメ」
でも、この紹介文は、意図的にいろいろ隠してある。そして2巻の紹介文になったら多少は本筋を書くのかと思いきや、こんな感じ。
「この小説はイチャ甘ラブコメ――彼氏彼女の交際が始まった直後の二人の初々しい日々の記録だ。
例えばこれはある日の放課後、那乃の友人・幾乃原美々華に戒理を紹介するとき。
「桑折は俺にとって、とても……とても大切な人だ。命を賭けて、全力で守りたいと思っているし、必ず守る」
「……」
「桑折? どうした急に黙って」
「……あの……うれしーんですけど……イ、イクちゃんの前だとはずかしーとゆーか……」
「――すまんまた俺は……」
今回も、戒理の無自覚デレに那乃が赤面しまくるだけのお話――かと思いきや、ちょっとしたトラブルや関係の進展もあり……?
那乃と戒理がひたすら可愛い尊死必至なラブコメ第二弾」
見事に本筋をすっ飛ばしてあらすじを書いている! ある意味すごい。
ではなにが本筋かといえば、私がここで書いてしまうとそれ自体がネタバレになってしまうので、迂遠な方法で書いてみる。
「彼氏は渡世戒理。17歳、高校一年生(二留)。
二年間の眠りから目覚めたばかりのワケありの少年」
↑ここがネタ。
そのワケとはなんなのか?
・・が、実際のところの本筋。だが、紹介文に倣って、私もそこに触れずになんとか書いてみよう。
渡世君はワケあって2年間寝ていたため、ある日目覚めたら「2年後輩の彼女と同学年」になってしまった。
ということで、本来ならかなわないはずの「一緒の学生生活」を満喫しているという・・・。本当の本筋に敢えて触れずに書いてみると、「目覚めるはずがなかった彼氏が突然目覚めて同学年の学生生活ができて楽しい!」となるだろうか(間違いではない)。
この話は、ほとんどヒロインの「桑折那乃(こおり・なの)」視点の一人称視点で書かれるため、イマドキの女の子用語が多すぎて、ちょっと頭がグラっときた。
(関係ないが、珍しい名前だなあとも思った)
・・・ということで、時折辞書をひかなければならなかった。若者言葉はよくわからない。
「おけまる」はなんとなく「オーケー。(まる?)」という意味かなと思ったら、これは合っていた。しかし、
「おけまる水産」はわからなかった。と思ったら、「おけまる」+「磯丸水産」の略語(シャレ)だそうで、
「磯丸水産」(居酒屋)がいつのまにそれほど有名に・・と思ったものである。
なんとなく「水産」といったら「さくら水産」のイメージが強かったのだが、そういえば「磯丸水産」もあった。
またさらに関係ないが「さくら水産」はおつまみに「魚肉ソーセージ」があるのがよい。
そして、「アリよりのアリ」である。これはわからなかった。
調べてみたところ、
「アリといえばアリ」的な意味で、類義語が全部で4つ。
- 「アリよりのアリ」=どちらかといわれれば「アリ」だけれども、その中では「アリ」
- 「アリよりのナシ」=どちらかといわれれば「アリ」だけれども、その中では「ナシ」
- 「ナシよりのアリ」=どちらかといわれれば「ナシ」だけれども、その中では「アリ」
- 「ナシよりのナシ」=どちらかといわれれば「ナシ」だけれども、その中では「ナシ」
つまり肯定の度合いとして、
「アリよりのアリ」>「アリよりのナシ」>「ナシよりのアリ」>「ナシよりのナシ」
という順番になる(真ん中はないの?)。
さらに、紹介文中の「尊死」はうっかり私は「そんし」と読んでしまったが、これは「とうとし」と読むらしい。
「尊死」
あまりの素晴らしさによって天にも昇りそうになること。
慣用的な意味での「尊い」に由来するので、本来の意味で「尊い」(高貴な)相手に会って死んでいるようなイラストは今のところ無さそうである。
「そんし」と読んではいけない。(ピクシブ百科事典より)
ということだそうである。
さて、2巻においては、桑折さんの友人である幾乃原美々華(いくのはら・みみか)が登場。
自分の知らない間に、いつの間にか親友に男ができていたと知り「会わせろ!」と凄む幾乃原(通称イクちゃん)。なお、このシーンではイクちゃん視点になる。「自分の知らないところで親友が男にたぶらかされていた!」と思い込んだイクちゃんであったが(私が「イクちゃん」て書くのはなんだかおかしいな)、
しかし結局二人のラブラブっぷりを見せつけられ、なにもいえなくなるのだった・・。
なんというか、全編イチャイチャの話ばっかりで、しかし面白かった。どうも私は他人のイチャイチャが嫌いではないらしい。むしろ面白い。
ということで、今巻も堪能させていただきました(なぜ丁寧語)。
ついでに載せておくが一巻はこんな表紙。
オフィシャルサイトがあったので、それも載せてみる(少しでも売上に貢献になれば・・?)
追記。
その後(現在7/5)、「マジよりのマジ」という言い回しにも出会った。この場合、対義語がどうなるのかよくわからない。
そうだな、確かに可愛いな2
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