失恋後、険悪だった幼なじみが砂糖菓子みたいに甘い ~ビターのちシュガー~ (講談社ラノベ文庫)

ラノベ

タイトルから、ユニゾンスクエアガーデンの「シュガーソングとビターステップ」という曲を思い出した。またさらに関係ないが、「シュガーソングとビターステップ」というタイトルは「Sing a song,Beat a step(シング ア ソング、ビート ア ステップ)」をもじったものではないか、という文章をどこかでみて感心したことを思い出した。

ちょっとこれは、なんとも形容詞し難い話なので、アマゾンのあらすじをまるまる引用してみる。


つらい失恋により体調を崩してしまった男子高生、沢渡悠。
そんな彼のもとに、理由もわからないまま険悪になっていた、隣の部屋の幼なじみ――白雪心愛が現れ、看病してくれることに。
「どうして急に俺の看病なんて――」
「迷惑でしたら帰りますが?」
その日以降、遠ざかっていた二人の距離は近付いていく。
彼女との触れ合いの中で、傷付いた心を癒やされていく悠。
やがて、心愛に心を惹かれるようになって――。
これは、恋を失ってしまった男の子と、ずっと片思いを続けていた幼なじみの、じれったくて甘くてちょっと切ない、そんな恋物語。


・・・・・・。

分類上は「ラブコメ」になると思うのだが「コメディー要素」は皆無。

どちらかといえば「純愛」ストーリーだろうか。

最近の流行りなのか、この話でも主人公視点とヒロイン視点の切り替えが行われるため、読者には全部バレバレ状態で話が進行する。

冒頭の「つらい失恋」というのがネタ部分であるため、ここでは書けない。

ヒロインの「白雪しらゆき心愛ここあ」は、ものすごくそっけない話し方をするため、「敵意でもあるのか」という感じに描かれるが、それは全部、自分の真意がばれまいとする心の武装であり・・。

決してデれることなどないであろうヒロインは、「元カノ」に勝てるのだろうか。

ヒロイン視点が描かれるために、どうしてもヒロインに味方してしまう心情が読者に芽生えてしまう・・・のではないだろうか。自分はそうだった。

超鈍感主人公に対してヒロインの心は届くのだろうか。

届け! この願い!

などと書くともはや「別ジャンルモノ」になりそうな気がするが、読んでるときの私の心情はそんな感じであった。

ほとんど無表情なヒロインが、ごくまれに笑顔になることがあり、この落差がドカーンとくる(「ドカーン」ってなんだ・・)。

こういうのを読んでいると、

日本も一夫多妻制になればいいのに(あるいはその逆)

と、思わなくもない(あえて小さく)。

一人を奪い合うというのはいかがなものだろう。

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